一番星 ページ17
いつの間にか空は紺碧の空へ変わっていた。
ゆっくりと、カーテンを閉めるように。
ダ｢……帰るか、そろそろ。｣
｢そうだね……みんな心配しちゃうかな｣
そう言うと、さりげなく手を繋いでくれた。
嬉しくて、少し手に力がこもった。
ふっ、と空を仰ぐと
｢……あっ！一番星！｣
ダ｢……ほんとだ、すっげー綺麗に見えるな｣
綺麗に輝く一番星を見つけた。
その近くには、オリオン座も。
少し肌寒い夜も。
ダーマがいてくれるだけで、寒くないように感じるんだ。
｢…………暖かいですね｣
あなたは知っているかな、この意味を。
『あなたが隣にいて幸せです』
ダ｢……………本当に、暖かいな。｣
そう返してくれたその言葉は
紺碧の空に溶けていった。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
手を繋いで歩いていた。
？｢………………A｣
ふと、名前を呼ばれた。
あの声。
いつでも背中が凍りつく。
ぞわり、と嫌な雰囲気。
間違いない。
和｢やっぱり！帰ってきたのか？｣
｢…………………どうも｣
怖くて、のどか震えて声を出しづらい。
そのかわり、私はダーマの手をぎゅっ、と握る
するとなにか伝わったようで、ダーマも握り返してくれた。
和｢ねぇ、なんで他の男といるの？なんで？君は俺のでしょ？｣
｢っ…………違う！来ないでよっ、もう近寄らないで！私に関わらないでよ！｣
そう言ったのに。
和｢そっか！こいつを消せばいいんだ。こいつさえいなければ…｣
こいつ、というのは、ダーマのことだろう。
__また、私の幸せを壊される__
あいつは、ゆらりと包丁を出した。
やばい。本気だ。
ダ｢……っ！！逃げるぞっ！A！走れ！｣
流石に危険を感じとり、手を引かれて走り出す。
なんで、なんで、なんで私ばっか。
幸せだったのに。
さっきまで、2人で話したり、キスしたりしてた
なのに、その幸せは一瞬で壊された。
ダ｢………っ、ぐぁっ……｣
その声と共に、ザクッ、という音。
ダーマの腕から、血が溢れていた。
後ろを向くと、あいつは少し遠くにいた。
___まさか、投げた？
｢っ！！ダーマ！｣
ダ｢大丈夫だ、走るぞ！｣
嘘。絶対辛いくせに。
でも、今は逃げるのが優先だ。
｢ごめん…………｣
誰にも聞こえないよう、呟いたのは誰にも聞こえてないはず。
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星香(プロフ) - パーマさん» コメントありがとうございます！おお！名前、莉兎にして良かった…！私もダーマさん大好きです！本当にありがとうございます！ (2018年3月2日 18時) (
レス) id: c3ac07a832 (このIDを非表示/違反報告)
パーマ(プロフ) - こんばんは(*^^*)奇跡的にも名前を莉乃にしてて、妹の名前出たときに運命感じました(笑)ダーマさん大好きです(*´-`)お話素敵です( *ﾟAﾟ) (2018年3月1日 23時) (レス) id: ffea48cf4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星香 x他1人 | 作成日時：2018年2月22日 6時
