8話 ページ8
『ショッピ、く、んはどこに行きたい？』
syp「別にできないならショッピでもいいよ。」
『いや、できる。』
ショッピ君は、まるで私が少しプライドが高めだということがわかっているかの様に私を煽る。
そしてまだ信用が薄いのか、素直に質問に答えてくれない。
『で、どこに行きたい？』
syp「強いて言うなら外に出たい。」
『わかった。』
だだっ広い廊下を進んだ先にある出入り口の重すぎる扉を力一杯開くと、眩しい日差しが差し込んできた。
だいぶ眠くなってきた頃だが、まだ信用しきれていないショッピ君をこの広い城に一人で泳がせておくのは少し危険なので、眠るわけにもいかない。
『ふぁぁ…。眠い〜。』
眩しさから出てしまった欠伸が予想より間の抜けた調子だったので少しかっこ悪かった気がする。
また煽られるんじゃないかと恐る恐るショッピ君を見ると、彼は眩しさに目を細めながら私の顔をじっと見つめていた。
syp「何で眠いの。」
『ヒトとモンスターは活動時間がちょっと違うの。まぁエンダーマンは昼でも夜でも活動できるけど、私は仕事が忙しくて寝れてないから。』
syp「ふーん。モンスターも寝るんや。」
ショッピ君はそう言って気が抜けたように微笑んだ。
その言葉のイントネーションは独特で、私の側近達のイントネーションにそっくりだった。
いつの間にかショッピ君は私の後ろではなく隣に来ていて、私よりも先に一歩外へと出た。
その瞬間、何となく彼がそのまま走って逃げてしまうような気がした。
それが何故だか嫌な気持ちになって、咄嗟に少し先まで歩き出してしまった彼の手を掴む。
syp「…え？」
『あ、ちょ、ごめん。何か、逃げちゃいそうだなって。』
ぶわっと吹いた風が、秋特有の匂いを運びながらショッピ君のふわふわした栗色の髪を揺らした。
一方彼は困惑したような表情を浮かべている。
syp「別に逃げないけど。」
『うん、そうだってわかってるんだけどね。』
syp「手首、痛い。」
『っあ、ごめん。』
思わず力が入ってしまっていた手を解くと、またショッピ君がどこかに行ってしまうんじゃないかという感覚に襲われた。
それでもめんどくさい奴だと思われたくない気持ちから、再び手を、掴むことはできなかった。
すると、またぐぅ〜と音がした。
それと同時に、ショッピ君がお腹を手で押さえた。
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Lemon(プロフ) - 風太さん» Oh…yeah… (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» ただでさえ無い文才なので残念ながらおすそ分けできないですが今日のデザートの牛乳寒天ならおすそ分けできますよ(微笑) (2018年12月25日 20時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 風太さん» そうですね((風太さんの文才下さい（切実） (2018年12月25日 11時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» 論点がずれてる夢主ちゃんって凄く可愛いですよね((( (2018年12月22日 0時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - も、木炭？！そ、そういう問題？！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
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