38話 ページ39
私はエンダードラゴンになっていた。
本来モンスターは種族を跨ぐことはできない。
だが、私は"特別"だったらしい。
でも私にはわかる。
私は"特別"なんかじゃなかった。
夢で見たあの光景。
私は孤児院にいた。
夢は記憶が少し改ざんされるだけで、ある程度のベースは自分の経験に基づいている。
つまり、私はヒトなんだと思う。
いや、実際には、ヒト"だった"んだと思う。
本当のことはハッキリとはわからない。
幹部の誰に聞いても白を切られ続けるから。
でもきっと、全部を知る必要なんてないんだと思う。
私が今になって初めてモンスターになったことと、今が幸せだということさえ分かっていれば充分な気がする。
今、こうしてまたモンスターたちのトップに立っていること。
幹部の皆と笑い合えていること。
それが私の幸せなんだと思う。
syp「何考えてるん？」
『ヒトも悪くないかなってこと。』
syp「俺は嫌いだけどね、ヒトのこと。」
次に戦争がある時は、俺も前線に出ますんで。
それがショッピくんの最近の口癖だった。
最近はめっきりヒトとの全面戦争が減った。
どうやら近くの村は、ヒト同士の争いで忙しいらしい。
まったく、ヒトは愚かな生き物だ。
その愚かさに気づいたヒト、そんな中でも希望を見失わなかったヒトだけが、モンスターに生まれ変わることが出来るのかもしれない。
syp「A、」
『どうしたの？』
syp「本当に、Aには感謝してる。Aが居なかったら、希望を失ってたかもしれないし。」
まるで、私の心を読んだかのようにショッピくんが呟いた。
syp「これからも、ずっと隣で笑っていて欲しい、す。」
謎の敬語になりながらそう言うショッピくんの横顔は、真っ赤に染まっていた。
不意に、唇が塞がれた。
触れるだけのキスだった。
syp「こんなこと言ったら烏滸がましいかもしれないけど、」
一瞬の沈黙があった。
ショッピくんは、次に何を言うか言葉を選んでいるようだった。
syp「絶対に幸せにするから、俺と、結婚してください。」
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Lemon(プロフ) - 風太さん» Oh…yeah… (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» ただでさえ無い文才なので残念ながらおすそ分けできないですが今日のデザートの牛乳寒天ならおすそ分けできますよ(微笑) (2018年12月25日 20時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 風太さん» そうですね((風太さんの文才下さい（切実） (2018年12月25日 11時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» 論点がずれてる夢主ちゃんって凄く可愛いですよね((( (2018年12月22日 0時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - も、木炭？！そ、そういう問題？！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
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