37話 ページ38
私は確かに羽ばたいた。
大空に向かって。
『痛っ！』
自分の声で目覚めた。
ぶつけてしまった頭を擦り、辺りを見回す。
大空なんかじゃない、ここは室内だ。
だが、私の後ろにはしっかりと翼が生えてる。
snp「Aちゃん！起きたんだね！？」
しんぺい神が下にいる。
あぁ、ここは医務室だ。
なんで医務室にいるんだろう？
snp「ベッドに戻って！安静に！」
そう叫んで、しんぺい神は書類の山を倒しながら慌てて医務室から外に飛び出して行った。
まだ上手く翼のコントロールができないが、なんとかベッドに着地することができた。
グルッぺンのものとそっくりな翼。
うっとりしてしまうくらい真っ黒で、すごく綺麗。
でも、マントの背中部分は生えてきた時の衝撃からかビリビリに破れてしまっている。
バンッ！
凄い勢いでドアが開いた。
幹部全員が押し合い圧し合い入ってきた。
1匹見知らぬモンスターもいる。
『みんな！どうしたの？』
gr「ああぁ、A、本当に良かった。目を覚ましてくれて、本当に。良かった。」
グルッぺンが私の膝で号泣し始めた。
情緒大丈夫か、と思いながら顔を上げると、1人残らず大号泣していた。
全員情緒大丈夫か。
みんな口々に何かを言いながら私の頭を撫でたりハグしたり、担ぎあげたりと大忙しだ。
すると、ずっと黙っていた見知らぬモンスターが私に1番強く抱きついた。
『いてててっ、痛いよ。えっと、貴方は、シュルカー？』
syp「A、俺、モンスターになったんだ、」
紛れもなく、ショッピくんの声だった。
『しょ、ショッピくん！？どうして、』
突然、口が塞がった。
それまで騒いでいた幹部達は急に静かになり、ショッピくんと自分の呼吸音しか聞こえなくなった。
snp「はいはい、そこまで。病人以外は出て言ってね。Aちゃんも。」
しんぺい神がいつもの台詞を吐いた。
だが今日は少し、声が弾んでいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 236人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lemon(プロフ) - 風太さん» Oh…yeah… (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» ただでさえ無い文才なので残念ながらおすそ分けできないですが今日のデザートの牛乳寒天ならおすそ分けできますよ(微笑) (2018年12月25日 20時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 風太さん» そうですね((風太さんの文才下さい（切実） (2018年12月25日 11時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» 論点がずれてる夢主ちゃんって凄く可愛いですよね((( (2018年12月22日 0時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - も、木炭？！そ、そういう問題？！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
