30話 ページ31
ふっと目を覚ました。
何をしていたんだっけ。
あぁそうか、ここは死後の世界なのか。
口の中に何か入っている気がして、ぺっと吐き出す。
エーデルワイスだった。
じゃあここは現実なのか？
あれだけ疲れていたのに、寝ただけで回復したのだろうか？
だとしたらなんて図太い身体なんだ。
痛みを感じて太ももを見ると、ガラスの破片が刺さっていた。
血が出ていたが、様子がおかしい。
紫色なのだ。
辺りを見回すと、兄さんの部屋から強奪してきたポーションを入れていたガラス瓶が割れて散乱している。
転んだ拍子に割れて、刺さってしまったのだろう。
妙に軽い体で起き上がり、再度辺りを見回すと岩陰に黒い影があった。
そこで直感した。
あれはAだ。
駆け寄ると、確かに倒れているAだった。
意識はないようだが、まだ息はある。
急いで抱き上げると、Aが少しだけ唸った。
まだ間に合う。
できる限りの力を尽くして、城に向かって走る。
不思議と疲れは全くなくなっていて、ただ少し太ももが痛いこと以外はいつもよりも調子が良かった。
城が見えてきた。
A、あと少し、少しだけ頑張って。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 236人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Lemon(プロフ) - 風太さん» Oh…yeah… (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» ただでさえ無い文才なので残念ながらおすそ分けできないですが今日のデザートの牛乳寒天ならおすそ分けできますよ(微笑) (2018年12月25日 20時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 風太さん» そうですね((風太さんの文才下さい（切実） (2018年12月25日 11時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» 論点がずれてる夢主ちゃんって凄く可愛いですよね((( (2018年12月22日 0時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - も、木炭？！そ、そういう問題？！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
