24話 ページ25
syp side
『ネザーの城は安全だから！ショッピ君はそこに避難してて！』
そう言うとAは、ものすごい速さで城の外へと飛び出して行った。
誰もいない城は酷く不気味だったが、モンスター達が住んでいる城のことだ。
そもそもが不気味なのだ。
至る所に蜘蛛の巣が掛かっていて、廊下に置いてある彫刻の様なものもヒトが苦しんでいる姿や、手足が10本以上ある謎の生物などをモチーフにしている。
記憶をたどって中庭までの道をゆくと、ひとらんらんさんの姿はどこにもなかった。
彼もまた前線に参加しているのだろう。
ゲートに入ると、瞬く間にネザーに着いた。
ゲートにも城にも門番はおらず、ネザーも静寂に包まれていた。
門をくぐって場内に入っても、モンスターの姿は見当たらない。
キョロキョロと辺りを見回しながら歩いていると、自分のものとは違うコツコツとした足音が近づいてきた。
gr「やぁ、ショッピ？だったか？」
syp「え、あ、グルッペンさん。」
gr「あ、そうか、Aが前線に出ているのか。とりあえずここには俺くらいしかいないしな。暇だろうからネザー城を案内するゾ。」
グルッペンさんは尖った歯を覗かせながらそう言うと、城内をくまなく案内してくれた。
道中、ずっと自分も前線に参加したいとボヤいていた。
どうやら、病み上がりはお呼びでないとトントンさんから言われたのだそうだ。
一通り回り終わった時に、ようやく話題が変更された。
gr「まだまだ知りたいことが沢山あるだろう？座って話そう。疲れた。」
本当に疲れたような顔を見せながらそう言うと、グルッペンさんは自室の扉を開けた。
そこのソファに座って置いてくれ、と言うと、彼は部屋の奥へと引っ込んだ。
間もなく出てきた彼の手にはお盆が握られていて、上にはコップが2つとお菓子が大量に乗っていた。
さっきより足取りも軽く、ふんふんと鼻歌を歌っている。
gr「女子トーク始めるゾ！」
グルッペンさんはにこにこしながら訳の分からないことを口走ると、すぐに恥ずかしそうに咳払いをしてお菓子の袋をつまんだ。
syp「いただきます。」
gr「遠慮はしないでいいゾ！ヒトが作るスイーツは最高だからまとめ買いをするんだ。」
おもむろにクッキーの袋を手に取ると、それは美味しいんだ！と目を輝かせながら言われた。
確かに味は美味しかったが、正体不明の心のモヤが味覚を邪魔してくるのを感じた。
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Lemon(プロフ) - 風太さん» Oh…yeah… (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» ただでさえ無い文才なので残念ながらおすそ分けできないですが今日のデザートの牛乳寒天ならおすそ分けできますよ(微笑) (2018年12月25日 20時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 風太さん» そうですね((風太さんの文才下さい（切実） (2018年12月25日 11時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» 論点がずれてる夢主ちゃんって凄く可愛いですよね((( (2018年12月22日 0時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - も、木炭？！そ、そういう問題？！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
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