22話 ページ23
kn「うまいやろ！？」
コネシマさんが持ってきてくれたパスタは、初めて見る赤色だった。
ナポリタンと言うらしい。
噂には聞いていたが、孤児院では食べたことがなかったし、こんなに赤いのも知らなかった。
色はともかく味は確かに美味しかったので、美味しいですと答えると、まるで自分が作ったかのように得意そうに鼻を鳴らした。
そういえば、食堂に用事があると言いながらコネシマさんは何も食べていない。
syp「コネシマさんは、食べないんですか？」
kn「あぁ、お腹すいてないねん。」
そう言いながら、コネシマさんは目を逸らした。
本当は用事なんてなくて、ただ暇だったからついてきただけなのかもしれない。
暫くにこにことこちらを見ていたコネシマさんが、急に立ち上がった。
kn「ショッピ君はここにおってな！！！」
そう言い残すと、彼はべちゃべちゃ音を立てながら全速力で食堂から走り出ていった。
気にはなるが、彼を見失ったら城で迷うことになるだろう。
そう考えて、再びナポリタンに目を落とした時。
ドンッ
微かな音が聞こえた。
忌まわしいその音の招待を、俺は知っている。
syp「ダイナマイト…」
戦争の音である。
戦争はまだ終わっていなかったのだろうか。
でもなぜこんなところまで？
いくら考えても答えは出てこない。
それでも、嫌な予感がすることには代わりがない。
さっきまで食堂の隅の席に腰掛けていたスケルトンは、いつの間にか居なくなっていた。
ナポリタンを食べることも忘れ、ぐるぐると考えをめぐらせていると、突然放送が入った。
[城内のモンスターは直ちに戦闘の準備に取り掛かること。]
淡白な放送であった。
声の主は焦っているようで、それ以上は言及をしなかった。
でも、今の状況を理解するのにはそれだけで十分だ。
ヒトとモンスターの戦争が、ついに始まったのである。
何が出来るわけでもないが食堂の外に飛び出す。
廊下にはモンスターが沢山入り交じっていて、その中にはゾムさんやコネシマさんの姿もあった。
では、Aは？
Aも戦闘に参加するのだろうか。
人混みもといモンスター混みをかき分けてしばらく進むと、Aの部屋の前の廊下に出た。
ドアノブに手をかけようとした時、ゆっくりとドアが開いた。
『あれ、ショッピ君？』
syp「Aも、この戦争に」
『もちろんだよ！何せ私はプリンセスだもん！』
そう言うと、Aは力なく笑った。
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Lemon(プロフ) - 風太さん» Oh…yeah… (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» ただでさえ無い文才なので残念ながらおすそ分けできないですが今日のデザートの牛乳寒天ならおすそ分けできますよ(微笑) (2018年12月25日 20時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 風太さん» そうですね((風太さんの文才下さい（切実） (2018年12月25日 11時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» 論点がずれてる夢主ちゃんって凄く可愛いですよね((( (2018年12月22日 0時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - も、木炭？！そ、そういう問題？！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
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