20話 ページ21
城に向かう途中、何度かフラついた。
でもなんとかショッピ君にそれを悟られないようにした。
ヒトは、自分以外の個体の異変に気付く能力に長けている。
だから注意しないとすぐに気づかれてしまいそうだ。
門に近づくと、優秀なクリーパーが私の為に門を開いてくれた。
慣れない服装とも、これでおさらばだ。
クリーパーたちに礼を言って城の敷地内に入ると、どっと疲れが出た。
『ショッピ君、食堂に行ってて。もう買ったものは届いてるはずだから、作ってくれるはず。』
syp「Aは行かないの？」
『私は着替えたり、しなくちゃいけないことがあるから。食べ終わったらコネシマあたりと遊んでて。』
syp「…わかった。」
勘づかれただろうか。
そう思ったのもつかの間、ショッピ君は食堂に向かって歩き出していた。
ただの思い違いだったのかもしれない。
そう思うことにして、私は自室のドアをあけた。
直ぐに着替えて黒いマントを羽織ると、実家のような安心感を感じた。
まぁ、この城が実家なのだが。
そのままベッドに横たわると、めまいが酷くなってきた。
やはりあのグルッペンが苦しんでいた程の熱を吸収したのは、少し判断ミスかもしれなかった。
喘ぐように呼吸をしながら、目を閉じる。
ショッピ君は今ご飯を食べている頃だろう。
お節介のコネシマのことだし、近くでそれを見守ってくれていることだろう。
今でも、孤児院から少しだけ離れたところで泣いていたスライムの子供のことを思い出す。
周りには沢山のヒトの子供が倒れていて。
名前や素性を聞いても泣いているばかりで答えはなく、仕方なく城に連れ帰ったスライム。
そんな子が、今ではスライムのボスだなんて。
めまいが酷くなってきた。
天井がぐらぐらと歪んで見える。
とりあえず目を閉じよう。
なつかしい夢の中で、遠くからの大きな音を聞いた。
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Lemon(プロフ) - 風太さん» Oh…yeah… (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» ただでさえ無い文才なので残念ながらおすそ分けできないですが今日のデザートの牛乳寒天ならおすそ分けできますよ(微笑) (2018年12月25日 20時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 風太さん» そうですね((風太さんの文才下さい（切実） (2018年12月25日 11時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» 論点がずれてる夢主ちゃんって凄く可愛いですよね((( (2018年12月22日 0時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - も、木炭？！そ、そういう問題？！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
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