18話 ページ19
『どうかなぁ…？』
スカートというものは、すごく短くて脚がスースーする。
マントは自分の身長よりも長かったため、裾を引きずっていたくらいなのに。
syp「…いいんじゃないすか。」
『ならいいんだけど。』
ut「か！わ！い！い！」
気持ち悪い笑みを浮かべる大先生に抱き上げられて、くるくると回される。
みぞおちに蹴りを入れると、彼は鈍い声を発して私を地面におろしてくれた。
『じゃあ、行こうよ。』
syp「うん。」
まだぎゃあぎゃあと騒ぎ立てている大先生、コネシマと、珍しくそれに同調しているトントンに手を振って部屋から出る。
そうだ、グルッペンは風邪をひいていて暇だろうから、ちょっとヒトっぽい服装の私を見てもらおう。
どうせもそもそプリンか何かを食べているか、おもちゃの戦車やらミサイルやらで遊んでいるかだ。
『ねぇ、お腹空いてるところ悪いけどグルちゃんのところに寄ってもいい？』
syp「グルちゃん？」
『グルッペン・フューラー』
syp「うん。」
だんだん敬語が消えかけている。
ヒトごときが敬語を外すなと言いたいところだが、めんどくさいモンスターだと思われるのもやだしやめとこ。
総統室の扉を素早く15回ほどノックして中に入ると、ベッドから苦しそうなうめき声が聞こえた。
急いで駆け寄ってカーテンを開くと、顔が赤く息がひどく荒いグルちゃんが唸っていた。
『グルッペン！しっかりしろ！』
gr「あ、ぁ、A。悪化、しちゃ、た。」
『見りゃわかるわ！』
gr「似合っ、てる、ゾ。」
『喋るな！目開けて！』
グルッペンは、反発もせずに言われた通り目を開いた。
いつもは紅い瞳は、コネシマのような水色になっている。
エンダードラゴンの瞳が水色に変わる時。
それは、酷く弱っている時だという証拠だった。
間に合え間に合えと心で反復しながらグルッペンの頭に手を乗せて、呪文を唱える。
みるみるうちに掌が熱を吸い込むのを感じる。
こんなに苦しんでいたなんて。
gr「A…っ！」
グルッペンが力強く起き上がり、私の肩を揺さぶる。
揺さぶられているからなのか、彼の病を吸い取ったからなのかは分からないが、頭がグラグラする。
前者だと信じたいが。
gr「戻せ！今すぐに！」
『プリンセスは、強いの。貴方は病み上がりなんだから寝てなさい。』
焦るグルッペンの額にキスをすると、彼は問答無用で眠りについた。
まだ、頭はグラグラする。
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Lemon(プロフ) - 風太さん» Oh…yeah… (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» ただでさえ無い文才なので残念ながらおすそ分けできないですが今日のデザートの牛乳寒天ならおすそ分けできますよ(微笑) (2018年12月25日 20時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 風太さん» そうですね((風太さんの文才下さい（切実） (2018年12月25日 11時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» 論点がずれてる夢主ちゃんって凄く可愛いですよね((( (2018年12月22日 0時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - も、木炭？！そ、そういう問題？！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
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