17話 ページ18
tn「はぇ〜、街に行くと。」
『そう！それで、ショッピ君曰く、ヒトは私みたいに真っ黒なマントを着ないらしいの。』
ut「せやな、まぁ街に行くにはちょっと個性的過ぎる感じにはなっちゃってるね。」
『だから大先生！ヒトみたいな服を頂戴！』
大先生に向かって両手を差し出すと、彼は私の手をぺちんと叩いて笑った。
何が面白いのか正直分からない。
隣に居るコネシマも大先生にじとっとした視線を向けているし、トントンも何してんねん、という表情で大先生を見ている。
ut「Aちゃんはそのままでも十分可愛いで？」
『そっ、そんなこと聞いてるんじゃない！』
ut「ちゅんでれなんでちゅかー？」
『ちがいまちゅー！』
大先生がうざい。
まぁ今に始まったことではないけれども。
どうせ可愛い可愛いと言ってくれても、大先生に女なんて捨てるほど居ると聞いたことがある。
実際、本人も前にそう言っていた。
所詮可愛いなんて思ってなくて、お世辞なんだ。
私は可愛くないから許婚も見つからないし、それでグルッペンにもトントンにも迷惑をかけている。
『で、くれるの？』
ut「まぁまぁ、そう急かさなくてもええやん？」
大先生はそう言うと、のんびりとした足取りで書記長室から出ていってしまった。
いや、どこに行ったんだ。
kn「え、大先生どこ行ってん。」
『…それな。』
大先生の行動は流石のコネシマにも理解できなかったようで、少しだけ口を開いたまま不思議そうに立ち尽くしている。
トントンもショッピ君も、同じような様子だ。
すると突然、コネシマがショッピ君に話しかけた。
kn「なぁショッピ君。」
syp「なんすか？」
kn「こ、孤児院って、戦争で無くなった…？」
syp「いや、無くなってないと思います。でも、もう帰りたくないと思ってるんで出ていったきり見てないですし…もしかしたら無くなってるかもしれないす。」
kn「さよか…。」
そうか、やっぱり気になっちゃうよね。
コネシマは少し悔しそうに唇を噛んで拳を握りしめた。
ヒト同士の醜い戦争に抗えずに死んで、モンスターになる者も多い。
それはコネシマも例外ではなくて。
彼にも色々思うところがあるのだろう。
沈黙を切り裂くように扉が開いて、大先生が入ってきた。
服を何着か持っているものの、足取りは軽い。
ut「持ってきたで！」
『ありがと、大先生。』
ut「ええんやで〜。」
大先生は、八重歯を見せながらふんにゃりと笑った。
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Lemon(プロフ) - 風太さん» Oh…yeah… (2018年12月26日 10時) (
レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» ただでさえ無い文才なので残念ながらおすそ分けできないですが今日のデザートの牛乳寒天ならおすそ分けできますよ(微笑) (2018年12月25日 20時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - 風太さん» そうですね((風太さんの文才下さい（切実） (2018年12月25日 11時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - Lemonさん» 論点がずれてる夢主ちゃんって凄く可愛いですよね((( (2018年12月22日 0時) (レス) id: 3b060bbfe0 (このIDを非表示/違反報告)
Lemon(プロフ) - も、木炭？！そ、そういう問題？！ (2018年12月21日 14時) (レス) id: 5820e15656 (このIDを非表示/違反報告)
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