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『シャオロン、なんで…?』
sha「ひっどい顔やな。寂しくて泣いてたんか。」
そういう彼にも、泣いたあとが沢山あった。
少し赤くなった目、いつもより鼻にかかった声、目の下も、擦ったように赤くなっている。
sha「さっきは、ごめんな。でも俺、仕事でやっぱり離れなあかんの。」
『うん、だから別れるんでしょ?ストラップ、取りに来たの?』
sha「違う、違くて、俺、気付いてん。」
シャオロンは、少しだけ言葉を詰まらせた。
そして、ゆっくりと口を開いた。
sha「Aが居ないと、だめやねん。」
『え、それって。』
sha「順番おかしいかもしれへんけど、俺と、結婚してくれませんか…。」
恥ずかしそうにそう言う彼に、勿論だという意味を込めて抱きつく。
彼は私を受け止めて、少し掠れた声で笑った。
sha「何?寂しかったん?」
『当たり前じゃん。』
sha「なんや、今日。素直やん。」
触れるだけのキスをして、彼は私の頭を撫でた。
そして、お酒飲んだやろ、と言って私の頭を優しく叩いた。
玄関先で話すのも辛いものがあるので、彼を部屋の中に招いた。
隠すこともできなかったビールの缶2つは、シャオロンによって飲み干されて、ゴミ箱に捨てられてしまった。
心なしか、ポメラニアンのストラップも表情を柔らかくしている。
よくよく聞けば、シャオロンは鬱に色々な事を話して、失恋を相談していたらしい。
それを見かねた鬱は、コネシマにその事を報告。
そして心配性を拗らせて親のようになってしまったコネシマは、私にメールしたのだ。
将来について話し合う私とシャオロンの隣で、2つのスマホは2人の心配性さんによって震え続けた。
無視されて気分を害してしまった仲介役の鬱とコネシマに焼肉を奢ってあげたことは言うまでもないだろう。
コネシマは焼肉中も指輪の値段を気にしていたとか、いないとか。
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お友達の霞花からのリクエストでした!
霞花ちゃんは、素晴らしい小説を書いているので是非是非見てください!
↓[wrwr.d!]ゆっくりなわえわえ、観察中!
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/momonin2/
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風太(プロフ) - うえちゃんさん» リクエストありがとうございます!!!どちらも大丈夫ですよ! (2019年3月28日 8時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん - では「幼児化kn」か「デレデレrbr」のどちらかでいいのでリクエストしてもいいですか? (2019年3月28日 6時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - うえちゃんさん» コメントありがとうございます!リクエストはいつでも受け付けております! (2019年3月27日 17時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん - 作者様の手によって推しが輝いてるぅ...(kn推し)お話の青春感、めっちゃ好きっす。emさんとtn氏も輝いておりました。続編の更新待ってまーす!ちなみにまだリクエスト受け付けてたりします? (2019年3月27日 10時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - 綺雨-kiu-さん» ありがとうございます!!頑張ります!!! (2019年1月28日 6時) (レス) id: cefcc92c36 (このIDを非表示/違反報告)
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