かくれがてきぱんや【ut】 ページ31
ut side(何がとは言えないですが注意ですっ)
最近本当にうまくいかない事だらけだ。
仕事でも失敗してばかりだし、まじでガバガバな生活を送ってる。今日はクリスマスだっていうのに、今は彼女も居ない。
気分転換にといつも降りない駅で降りてみたものの、道に迷ってしまった。
道を聞こうにも周りには元気に遊ぶ子供達の姿しかなく、大人の気配を感じない。
段々と道が細くなってきて、明らかに駅から遠ざかったということを感じる。
そろそろ正午近い。
お腹も空いてきた。
すると、見逃してしまいそうな所にひっそりとパン屋があった。
どうせ旅の恥はかき捨てとか、一期一会とかそんなもんだろうから入ってみよう。
からんからんという音と共に扉を開くと、シナモンの様な香りが鼻をくすぐった。
『いらっしゃいませー！』というのんびりとした声が店の奥から聞こえ、程なくして店員さんと思われる女の人が出てきた。
お昼ご飯の途中だったのか、まだもぐもぐと動いている口を見えない様に押さえている。
正直めちゃくちゃ可愛いし、折角出てきてくれたのだから何か買っていくべきだと思う。
まぁ可愛いって理由が8割だけど。
『えっ、と、なんでここがわかったんですか？』
鈴を転がすような声で彼女がそう聞いた。
まるで俺がここに来た事が有り得ないというふうだ。
ut「え…？なんでって、見つけたから？」
『…最近嫌なことだらけだったんじゃないですか？』
至って真面目な顔でそう言われてしまった。
その目は何もかもを見透かしているようで、なんとなく嘘は言えない感じがする。
ut「んー、まぁこのままの生活が続くのは望まないかなぁ。」
『やっぱり。あんまり頑張り過ぎるのもよくないですよ。肩の力を抜けばいいんです。』
ut「何で俺のことわかったん？」
『何でって、理由なんてないですよ。』
彼女はそう言って微笑んだ。
まるで、全てお見通しだよ、とでも言っているかのようだ。
カウンターから出てきた彼女は俺の隣に立ち、トングを器用に使ってパンをいくつかトレーに乗せた。
まだホカホカと湯気の立ち昇るパンを愛おしそうに眺めてから、彼女は俺に背を向けてレジに向かった。
驚いたことに、その背中には大きくて天使のような真っ白な翼が畳まれていた。
思わず変な声を漏らしてしまいそうになるところだった。
『あ！驚きました？私、天使なんです。もっとも、今は怪我をしていて天に帰れないんですけどね…。』
彼女は残念そうに呟いた。
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風太(プロフ) - うえちゃんさん» リクエストありがとうございます！！！どちらも大丈夫ですよ！ (2019年3月28日 8時) (
レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん - では「幼児化kn」か「デレデレrbr」のどちらかでいいのでリクエストしてもいいですか？ (2019年3月28日 6時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - うえちゃんさん» コメントありがとうございます！リクエストはいつでも受け付けております！ (2019年3月27日 17時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん - 作者様の手によって推しが輝いてるぅ...(kn推し)お話の青春感、めっちゃ好きっす。emさんとtn氏も輝いておりました。続編の更新待ってまーす！ちなみにまだリクエスト受け付けてたりします？ (2019年3月27日 10時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - 綺雨-kiu-さん» ありがとうございます！！頑張ります！！！ (2019年1月28日 6時) (レス) id: cefcc92c36 (このIDを非表示/違反報告)
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