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その映画の内容はとても面白く、思わず見入ってしまう。
『…っ!』
突然訪れた気持ちの悪いあの感覚。
どろっとして、少しトイレに行った方が良さそうな気もする。
トントンに悟られないようにこっそりポーチを待つ。
『ちょっとお手洗い行ってくるね。』
tn「おう。」
幸い、暗かったこともあってかトントンは気がついていないようだった。
シアターを出て、少し小走りになりながらトイレに向かう。
予想通り、抜け出して来て良かったと実感する。
『……はぁ。危なかった。』
そこで事は一件落着したと思った。
だがトントンの隣の席に戻った時に、再来する体の様々な部分の痛み。
映画の大きな音も作用して、頭やお腹や腰にがつんがつんと響く。
『………っ!!』
tn「A、どうしたん?」
『な、なんでもないよ。』
平然を装う私の顔は、きっと少し歪んでいたと思うがそんな事はどうでもいい。
ただ、トントンに気付かれなければいい、それだけだから。
tn「大丈夫、じゃなさそうやけど。」
『なんでもないって、大丈夫大丈夫。』
私がそう言うと、トントンは少し困ったような表情をしてから私の頭を撫でた。
tn「俺、そんな頼りなく見える?」
『な、なんのこと?』
tn「今日は俺の家でデートしような。」
そう言ってトントンは私のお腹をさすり始めた。
少し痛みが和らいだような気がして、やはりトントンは天使なのでは、と思ってしまう。
『ごめんね、トントン。』
tn「外でデートはまた今度にすればええやろ?もっと俺、頼られる人間になるから。」
トントンはまだ少しだけ困ったような表情で微笑んで、私の唇に触れるだけのキスを落とす。
映画が終わるまでずっと、トントンは私のお腹をさすってくれていた。
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夢主ちゃん慣れしてる
トントンが書きたかった。
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風太(プロフ) - うえちゃんさん» リクエストありがとうございます!!!どちらも大丈夫ですよ! (2019年3月28日 8時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん - では「幼児化kn」か「デレデレrbr」のどちらかでいいのでリクエストしてもいいですか? (2019年3月28日 6時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - うえちゃんさん» コメントありがとうございます!リクエストはいつでも受け付けております! (2019年3月27日 17時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん - 作者様の手によって推しが輝いてるぅ...(kn推し)お話の青春感、めっちゃ好きっす。emさんとtn氏も輝いておりました。続編の更新待ってまーす!ちなみにまだリクエスト受け付けてたりします? (2019年3月27日 10時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - 綺雨-kiu-さん» ありがとうございます!!頑張ります!!! (2019年1月28日 6時) (レス) id: cefcc92c36 (このIDを非表示/違反報告)
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