検索窓
今日:14 hit、昨日:4 hit、合計:112,332 hit

ページ4

その映画の内容はとても面白く、思わず見入ってしまう。

『…っ!』

突然訪れた気持ちの悪いあの感覚。
どろっとして、少しトイレに行った方が良さそうな気もする。
トントンに悟られないようにこっそりポーチを待つ。

『ちょっとお手洗い行ってくるね。』

tn「おう。」

幸い、暗かったこともあってかトントンは気がついていないようだった。
シアターを出て、少し小走りになりながらトイレに向かう。
予想通り、抜け出して来て良かったと実感する。

『……はぁ。危なかった。』

そこで事は一件落着したと思った。

だがトントンの隣の席に戻った時に、再来する体の様々な部分の痛み。
映画の大きな音も作用して、頭やお腹や腰にがつんがつんと響く。

『………っ!!』

tn「A、どうしたん?」

『な、なんでもないよ。』

平然を装う私の顔は、きっと少し歪んでいたと思うがそんな事はどうでもいい。
ただ、トントンに気付かれなければいい、それだけだから。

tn「大丈夫、じゃなさそうやけど。」

『なんでもないって、大丈夫大丈夫。』

私がそう言うと、トントンは少し困ったような表情をしてから私の頭を撫でた。

tn「俺、そんな頼りなく見える?」

『な、なんのこと?』

tn「今日は俺の家でデートしような。」

そう言ってトントンは私のお腹をさすり始めた。
少し痛みが和らいだような気がして、やはりトントンは天使なのでは、と思ってしまう。

『ごめんね、トントン。』

tn「外でデートはまた今度にすればええやろ?もっと俺、頼られる人間になるから。」

トントンはまだ少しだけ困ったような表情で微笑んで、私の唇に触れるだけのキスを落とす。

映画が終わるまでずっと、トントンは私のお腹をさすってくれていた。



_____________________
夢主ちゃん慣れしてる

トントンが書きたかった。

入れ替わってる【syp】→←女の子の日【tn】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
395人がお気に入り
設定タグ:実況 , 恋愛 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

風太(プロフ) - うえちゃんさん» リクエストありがとうございます!!!どちらも大丈夫ですよ! (2019年3月28日 8時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん - では「幼児化kn」か「デレデレrbr」のどちらかでいいのでリクエストしてもいいですか? (2019年3月28日 6時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - うえちゃんさん» コメントありがとうございます!リクエストはいつでも受け付けております! (2019年3月27日 17時) (レス) id: 4133c0f6d0 (このIDを非表示/違反報告)
うえちゃん - 作者様の手によって推しが輝いてるぅ...(kn推し)お話の青春感、めっちゃ好きっす。emさんとtn氏も輝いておりました。続編の更新待ってまーす!ちなみにまだリクエスト受け付けてたりします? (2019年3月27日 10時) (レス) id: 19511bfef8 (このIDを非表示/違反報告)
風太(プロフ) - 綺雨-kiu-さん» ありがとうございます!!頑張ります!!! (2019年1月28日 6時) (レス) id: cefcc92c36 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:風太 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月8日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。