気づいてよ。気づかないでよ。赤羽業 (ページ12)

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ありえないページ12

俺はずっと…？

なんだろう。続きを促しても言葉を濁してなかなか話さない赤羽君。
『赤羽くん？』

そっと呼びかけるとハッとする赤羽くん。

業「あぁ、ごめん。
えっと、おれがAちゃんのことを覚えてた理由は、好きだからだよ。」

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Noside

さぁっ

二人の間に風か通る。

最初に沈黙を破ったのは少女だった

『は？』

困惑する少女。

困惑する少女をを横目で見ながら楽しそうに笑う赤髪の少年。

業「ま、いきなり言われても信じられないよな。」

困ったように笑う。
その笑顔に見とれる少女。

『えっと…からかってる？』

まるで、これは夢だと信じたい少女。

『赤羽くんが私の事好きとか、ねぇ？ありえないし…』

業「ね、Aちゃん。」

『はっ、はいっ』

業「考えてみてよ。」

『…………』

黙りこくる少女。

『あの、さ。私、赤羽くんの事そんな風に見たこと無いし…』

業「うん。」

『だから…その、ごめんなさっ…⁉』

少女の口を指で止める少年。

業「今すぐききたいわけじゃないよ」

業「まぁ、明日からもクラスメイトとして、よろしく。」

そうして去っていく少年。

星空の元残された少女は

『赤羽くんの…ばぁか。』

一人つぶやくのであった。

少年の大人びた微笑みを一人思い返しながら。