【寺坂竜馬】見習いボディーガード【男主】 (ページ4)

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「君が寺坂君だね？私は護衛班のチーフを務めている杉本だ。よろしく頼むよ」

「う、うっす」

「おい！チーフに向かってなんだその口の利き方は！」

「いいんだいいんだ、彼はまだ慣れていないのだから仕方ないだろう」

ジジイに唐突な知らせを受けてから数日後の朝、俺は笹山Aの事務所に来ていた。顔合わせの後から早速警備に当たるとのことだ。しっかし敬語とかまともに使ったことねえからその辺が心配だ。

「寺坂君には常にA様のそばに居てもらう予定だ。大学に居る時間、我々は近くに居ると目立ってしまうため少し離れたところから警備を行う。大学生のように変装し振る舞うから、寺坂君も気をつけるようにね。」

「心配しなくても俺は大学生だっつの！普通にしときゃいんだろ」

「だからお前は言葉遣いどうにかしろ！！！！」

うっせーなこの男… 確か山田とか言うやつだったか？こっちだって悪気はねーんだから許してくれよ…

「まあまあ、そろそろA様が到着されるから準備しておけよ」

不安しかないが大丈夫かよこれ…？俺の中の不安は静まるどころか徐々に膨らんでしまっていた。