吉原ラメント【和楽器バンド】 (ページ2)

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吉原ページ2

わっち(私)の名前は、A。
ここ吉原で、働いてる。

昔怖い男の人に、連れさらわれ
辿りついたのがここ吉原だった。

決して楽しくない仕事だ。

ゆう子「また、七夕(足音うるさく歩く客のこと。)が来よったよ。」

べに「七夕は、嫌でありんす。他の方との
会話の時に聞こえたら、気まずくなるでありんす。」

小さくて、何もわからない私を、
この2人は、優しく接してくれた。

19年前

「ママァ～！ママァ～！」｡ﾟ(ﾉ□`｡)ﾟ｡｡

先輩「何やこのうるさい子は！」

ゆう子「すみません！まだ、ここに来たばっかの子なんでありんす。」

べに「ほら～べにねぇーさんだよ～。」

「キャハハハ」

ゆう子「ヨシヨシ(´▽｀*)」

わっちは、小さい頃よく泣いていたけど
ゆう子姉さん、べに姉さんの姿を見ると泣き止んだと、よく聞かされた。

吉原には、吉原の言葉があった。

それを教えてくれたのも2人だった。

ゆう子「自分のことは、わっちと言うんでありんす。」

べに「返事は、あいだよ。」

「あい！わっちわかったでありんす！」

ゆう子「そうそう偉い偉い！」

べに「すごいでありんす。」(*⌒▽⌒*)

本当の妹のように可愛がってくれて、
嬉しかった。

バタバタ

「アハハハハ！」(*≧ε≦*)ノ彡☆バンバン!!

バシッ

ゆう子「何をやってるんですか！店の中を走ったらダメでしょ！聞いてるのA！」

ゆう子姉さんは、時には、厳しかった。
初めて怒られた時を、わっちは、今も覚えている。

怒られてしょげているわっちを、べに姉さんは
優しく抱きしめてくれた。

それは、とても暖かった。

べに「次は、怒られへんようにしたらええ。
ゆう子姉さんも、Aのことを思って叱ってるんでありんす。」

そんなことを思い出しながら、
1人月を見ていた。

はぁ～ステキな出会いなんてないのでありんすか？

ゆう子「A！明日のお客様のお酒がないでありんすから、買って来て。」

「あい！」

吉原は、山の中にあるので街の中にある
お酒屋までは、結構かかる。

キョロキョロ

ん？なんやあのキョロキョロ
してる人は？

わっちは、この人と出会って
本当の恋をしり、自分が鳥かごの中に閉じ込められてることを知った。