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二口目 ページ3

Aと最初に出会ったのは、高校だった。

白い髪に紅い目、そんな見た目でも先生は注意をしなかった。
当たり前だ、だってAはアルビノなのだから。

奇抜な見た目に甘い香りをまとわせ、いつも一人で本を読んでいた。


いや、本ではない。

白い紙が、ただとじられているだけのもの。
それを、興味深そうに毎日毎日読んでいたのを覚えている。


誰も、Aに近づこうとはしなかった。

人とは違う、それだけで化け物扱いされるAは哀れだとは思ったが、ただそれだけ。


俺には関係のない話だし、一生涯関わることなどないそう、思っていた






_______

ある日、いつものように校庭でサッカーをしていて、ボールが体育館裏に入ってしまった。

俺は、慌てて取りに行く


声が、聞こえた

「なぁなぁお前奇抜な見た目しやがってよー…なめてんのか?あぁん?」

「こいつが地毛なわけねぇだろぉ?あんま、調子ぶっこいてんじゃねぇぞ?」


そこから見えた光景は、二人のヤンキーに囲まれたAの姿だった。


「おいおい、黙ってんじゃねぇぞ。そうだなぁ…じゃあ友達になろうか」

「そうすりゃ見逃してやるよ。俺今月かねないんだよねー」


ギャハハハハと下品な笑い事
とったサッカーボールを、俺はぎゅっと握りしめた。

__俺は、何も見てない


自分にそういい聞かせ、立ち去ろうとする。
その瞬間、Aと目があった



___逃げるの?


そんな声は、実際聞こえてないのだろうし、聞こえてたとしても、無視するべきだっただろう

でも、俺の足は動き出していた



キ「あっ、ああああ!!!」

意味のわからない雄叫びと共に俺は突進していった。
よほどコテンパンにされたのか、残念ながら喧嘩のの記憶はないが、
そのとき、俺らは友人になった。


『友人、余計なことをしてくれたね』

そういってAは俺のことを手当てしてくれたのを覚えている。







___そのときのAの顔色が物凄く悪く、その日をさかいに学校に来なくなったのも、嫌に覚えていた。

三口目→←一口目



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ナッツ@いーさんへの愛は永遠(プロフ) - サカモトさんさん» 始めなさい…語彙力を吸い取られていくわよ… (2016年6月3日 1時) (レス) id: 9f1fc97a02 (このIDを非表示/違反報告)
サカモトさん(プロフ) - ナッツ@いーさんへの愛は永遠さん» あいよ。私も始めよっかな…いやしかし…迷うわ (2016年6月1日 20時) (レス) id: acea11730d (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ@いーさんへの愛は永遠(プロフ) - サカモトさんさん» たまに狂ったツイートするがあしからず (2016年6月1日 20時) (レス) id: 9f1fc97a02 (このIDを非表示/違反報告)
サカモトさん(プロフ) - ナッツ@いーさんへの愛は永遠さん» あざっすううう私はやってないので見るだけ見てるわw (2016年6月1日 19時) (レス) id: acea11730d (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ@いーさんへの愛は永遠(プロフ) - サカモトさんさん» お、すまんすまん@nattu___piで検索すればきっと出てくるよ (2016年6月1日 19時) (レス) id: 9f1fc97a02 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サカモトさん
作成日時:2016年5月11日 23時

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