疑心、暗鬼を生ず[実況者] (ページ23)

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23,ぐるぐる、ぐるぐるページ23

P｢はーい！みなさんおはようございますー！｣

ﾊﾞﾝｯと大きな音をたてながらドアを開けるその姿は、本当にただの子供
手に抱えているものを除けば、だが。

P-P君が大きなシャツにドングリでもいれるようにいれていたのは、誰とも知れぬ無惨な首だった。
目は飛び出していて、口からは得体の知れない液体が流れている。
私は自然に目をそらしていた

P｢えーとですね！これは今日教会にあった首吊り死体の首です！犠牲者はこのかたですね！｣

ごろんっとおとがする
おそらく、p-p君が机に転がしたのだろう。
P-P君は妙に呂律の回らせながら続けた

P｢しかしこのかた！昨日は外に出ていませんし、人狼の食跡もありません！おかしいですねー…｣

ぐにゃんとゴムのように首を曲げるその姿は、首に骨が入っているとは思えないほどだった。

P｢本当におかしいですねー、夜に外なんて出ていないのに人が死ぬなんて。おかしいおかしい、ほんっとうにおかしい！｣

考える人のポーズをして、p-p君は空いている席にどかっと座った。
その勢いにおされて、くるくるっと回転椅子が回る。

ぐるぐる、ぐるぐる

P｢占い師さぁん。人狼が誰か、今調べてくれますか？調べられないわけありませんよねぇ。だって１日1回占えるんですから、それはいつでもいいんでしょう？｣

ぐるぐる、ぐるぐる

フ｢で、ですが私が占えるのは一人だけで…｣

ぐるぐる、ぐるぐる

P｢いえいえ、占い師さん。占って、など一言も言ってませんよ。ぼくは調べてっていったんです。｣

ぐるぐる、ぐるぐる

フ｢―…え？｣

きゅいっと音をたてて椅子が止まる。
そしてp-p君は、あるものの方に注目した。

_____あぁ、なるほど

P｢今日の日にち、調べてくれる？｣

かちっと歯車が私のなかで合うと同時に、p-p君は、おもちゃを取り上げられた子供のようにつまらなさそうに髪の毛をいじっていた。

P｢つまんないのぉ｣

貪欲なその声に、私は聞き覚えがあった。