最低なのに定評のある俺 ページ1
キ「ただいまー…」
すっかり冷えた、
冷たいドアノブを下へとさげ、ドアを開ける
生気のしないシンッとした部屋
キ「__あ?おーい、ひらー?」
どこかに出掛けたのだろうか。
アシスタントやらの声もしない。
キ「…どこいったんだあいつ」
くるくる辺りを見回すと、
うしろに、気配がした
キ「_…っ!?」
振り替えると、そこには
__うつむくヒラがいた
なんだ…良かった。変質者かと思ったわ
キ「あぁー、なんだお前かよ。いたなら返事しろよ____「あの人に、会ってきたんだ」
言葉を遮り、ヒラが言う
ドアノブより冷たいその声に、
背筋にぶあっと冷たいもの走った
ヒ「どうやったら…
別れることができるの?
痛い目みても、まだわかんないのかなぁ
Aが、あんなに、辛い気持ちになったのに、まだわかんないの?」
キ「…薦田は、悪くないんだよ。
悪いのは、孕ませた男だ。」
少なくとも俺はそう、思った
きっと捨てたのだって、授かった命を殺せなかったからだ
ヒ「へぇ…じゃあAに実の親がいないのも、薦田は悪くないの?」
キ「…あいつだって、どうすればいいかわからなかったんだ」
ヒ「…ほんとうに、あいつの肩をもつんだね。」
ため息をついたかと思うと、
ヒラの拳が、___俺の鳩尾へと入った
キ「ぐ、ぁ、はっ」
ヒ「目を覚ましなよ、キヨ
薦田は14歳で無責任に生んで、
一言もいわずに俺たちに生まれたばかりのAを無責任に任せて、
俺たちが文句をいいにいったら、嘘泣きしてその場をしのいで、
そしてまた、こうやってAからキヨという父親をとろうとしてる女だよ?
げすのきわ、みっ」
俺は、ヒラの顔をぶん殴った
もちろんグーだ。
そこまで言われて怒りを我慢できるほど、俺はできていない。
はぁ、はぁと怒りで息がきれる
理性が、きれる
ヒ「………聞くけどさ、
Aと薦田どっちがすきなの?」
ヒラは鼻血をぬぐい、姿勢をととのえる
そして、笑みを顔に張り付けた
あぁ、だから俺は、この顔が大嫌いなんだ___
キ「___そんなの
決められるわけ、ねぇだろ」
二股男だとか、
不倫男だとかの気持ちが、わかった気がした。
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霜月(プロフ) - なんて言うんだろ、これを見てると心がぎゅっとなる何でだろ? (2017年10月27日 8時) (レス) id: ce7b254c8f (このIDを非表示/違反報告)
るるー - 続ききになるわ〜。楽しみやわ〜^_^ (2017年7月10日 9時) (レス) id: 629086881d (このIDを非表示/違反報告)
サカモトさん(プロフ) - 屋上のぼっちさん» お褒めの言葉ありがとうございます…更新してなくてすいません。よーきーくんはここからいい人にしていくので安心してください!! (2017年5月12日 21時) (レス) id: acea11730d (このIDを非表示/違反報告)
屋上のぼっち - キヨが悪者に見えてきた(別に悪くいってる訳じゃないよ!!) (2017年5月12日 1時) (レス) id: 4177358a76 (このIDを非表示/違反報告)
サカモトさん(プロフ) - もっちもちさん» ありがとうございます…!!更新遅めですいません…ひきつづきがんばります! (2017年4月1日 11時) (レス) id: acea11730d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サカモトさん
作成日時:2017年3月9日 12時