？？？のバヤイ。 ページ34
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「そうですか……貴女にも悩みがあるんですね」
この方は先日知り合った女性である。
名前はいつも聞きそびれてしまうが、
いつの間にか仲良くなっていた。
ウェーブのかかった黒髪に、蛇のような
赤い瞳が特徴的。
んでもって、すごい美人さん。
この人とは何故か、夜でしか会えない。
まあそこも魅力であると思っているが。
この人と出会った経緯は省くが、とても気品
溢れる女性で、話していてとても楽しい。
勿論、鬼殺隊のことを直接話すわけじゃない。
日々の楽しいこと、疲れたこととか、どこにでもあるような話をするのだ。
そんな私の話を、彼女はいつも聞いてくれる。
「いやぁ……！でも私、こうやって貴女と
話せているだけで、楽しいです！」
「……それは、そうでしょうね」
私がそうやって笑うと、彼女は少し俯いて
そう言った。
アレ、何か急に自信過剰？
いや別にそういうの好きだしいいけど。
「……ねぇAさん。
私は貴女がそうやって苦労する必要はないと
思っているんです」
彼女は突然、そんなことを言った。
どういう意図があるのかは全く分からないが、
それが彼女の善意であることはわかった。
だが、それで尚更意味がわからなくなった。
「貴女には笑顔が似合います。
是非、貴女を困らせるような輩をこの目で
見てみたいものだ」
彼女は、私の頬をそっと撫でる。
その爪は何か紅でも塗っているのか、やけに
赤黒い色だった。
吸い込まれそうな彼女の瞳。
そんな彼女に私は笑って返した。
「お気遣いありがとうございます！
でも、私は平気ですし、こうやって元気に
やれてますから！」
「……そうですか、残念です」
あれ、今なにか聞こえた気がする。
でもまあそんな事いちいち気にしてたら話が
進まないよね！うん！と勝手に自己完結した。
その日は普通に別れたが、帰り際に彼女が
こんなことを言っていた。
まあその言葉は、たまたま目の前を通った
路面電車のせいで、聞こえなかったのだが。
「貴女の口から、迷惑だと少しでも言ってくればどうにか出来たというのに。
…まあ、貴女が望んでいないというのなら
仕方ないな」
【備考】
お互いに素性も名前も知りませんが、お互いに
好意を抱いています(好きの度合いは置いといて)
いつお互いの正体が分かるのかは、ご想像に
お任せします。
(お互い一般人だと思っている)
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ぽいんせちあ(プロフ) - 何回でも読める！ (2022年3月25日 14時) (
レス) id: 341a75d524 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ - やば…好きです (2022年3月25日 14時) (レス) id: 341a75d524 (このIDを非表示/違反報告)
通行人B - 今でもこの小説読んでるけど、これ読むと何時もなんて言うかな……何か、ｷｭﾝってきます!! (2022年2月1日 23時) (レス) @page3 id: 9e6a0c7491 (このIDを非表示/違反報告)
ミル産業 - 最後の時透君はヤバい。何か...ずっきゅーん!!!...だよね??((圧 (2020年4月27日 22時) (レス) id: 66812cc6be (このIDを非表示/違反報告)
奈雪 - あ、此の作品がないと生きていけなくなりました。（訳:めちゃくちゃ大好きです） (2020年3月14日 0時) (レス) id: c1bb07e9f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ系美女 | 作成日時：2019年10月22日 21時
