ヤンデレの手懐け方【鬼滅の刃】

不死川玄弥のバヤイ。 ページ32

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「あ、っ……あんたが、その……！
に、兄ちゃんをたぶらかしてるおん、おんな…！女かよ……？！！」


「……なんか遠くない？」


「うっ、うっせぇよ！」








本当に遠い。
ギリギリ彼の顔が見えるか見えないかくらいの
距離なんだけど。




え、なに私そんな嫌われてんの？
心の距離なの？コレが？




私いつの間にか不死川さんの弟くんに
こんな嫌われてたんだろ。









「……ていうか、え？
今兄ちゃんがどうとか言った？え？
ちょっともっかい言ってくんない？」



「兄ちゃんに近づくんじゃねぇ！」



「え、待って心外！！」








いやいや付き纏ってるのはアッチでしょ。
私被害者、彼奴加害者。
どーゆーあんだすとぅっど？





てか本当にどういうことだ。




この子からはお兄さん……つまり不死川さんに
私が付き纏ってるように見えるのか？




視力大丈夫かなこの子？
私いつもめっちゃ逃げまわってるよね？









「わ、わかったらその……！に、兄ちゃんを
今後、誑かしたらすんなよ……！？」



「あ、うん……覚えは全くないけどわかった……」









ていうかさっきから何でこの子こんなに顔が
真っ赤なんだろ。
……あ、もしかして。









「女の子、苦手なん……？」









私がそう言うと、一気に彼の顔は赤く染まった。
わぁすごい林檎みたい。











「や、めろ！なんだよその目！！哀れみか！？」



「い、いや……私そういう子大好きだわぁ……！
可愛いねぇ純情だねぇ……！！」









全く汚れていないこの子を見ると何故か涙が
出てきそうだ。
私まで浄化されそう、めっちゃ可愛い。




その後ひたすら頭を撫でた。
でも撫ですぎたて殴られかけたけどやっぱり
恥ずかしくて触ることは出来ないらしい。




なんか時透くんと正反対だな。何この子見た目怖いくせに中身めっちゃ可愛いじゃん。




何なのマジで？好きだわ。









【備考】
彼の場合、ヤンデレではなく至ってマトモな
思春期小僧なので、Aは滅茶苦茶
可愛がります。
逆に、彼自身はAのことを兄を誑かす
嫌な女だと思っています(酷い)
が、これからAの苦労を知ったりして、
割といい理解者になるかもしれません。





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