煉獄杏寿郎のバヤイ。 ページ10
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「なあ？どうしてこんなことになってるか、
説明してくれないだろうか？」
ﾋｴｯ……。
そんな声は絶対に出してはならない。
目の前には、やけに静かな煉獄杏寿郎さん。
ちょっと待って静かな煉獄さんとかホラー以外の何物でもないよね。
事の発端は、よく分からん男達が、帰り途中の
私に絡んできたことである。
「おうテメーも物好きだな」とか日頃から
ヤンデレを見飽きてる私はそのくらいにしか思わなかった。
だってランランルーとか言いながら歩いてる
女子にいくらなんでも声掛けないでしょ。
最初はカツアゲかと思った。
まあ、そこを煉獄さんが見てしまい。
今に至る。
「なあ、どういうことだ？
何故君の肩に、知らない男が触れているんだ」
普段、煉獄さんはあんまり怒らないというか
寛容だと思ってたから滅茶苦茶怖い。
この静かな煉獄さんすんごい怖い。
いつものやかましい煉獄さんはどこ。
ホラ、尋問されてる私を見てナンパしてきた
方も若干引いてるから……。
……落ち着け私。
さっきから煉獄さんの殺気がナンパ男達に
向かって向けられてる。
この場をおさめる、いい言葉を探せ。
正義感の強い彼のことだ、訳を聞かずに殴ることはないだろう。
まあだから私がこうやって尋問されてるわけで。
私は意を決して、彼に答えた。
私の発言で、私と彼等の未来が変わる。
「煉獄さん……」
「ん？何だ、」
「私、煉獄さんが来てくれて、嬉しいです」
「……？」
随分と的外れなことを言う私に、困惑したような顔の煉獄さん。
しかし私は構わず続ける。
「部下の危機に颯爽と現れるなんて、まさに
上司の鏡！いつも尊敬してます！！」
「あ、ああ……」
突然の褒め殺しに、少し怯む煉獄さん。
心做しか、耳だけ赤い。
これは貰った。
「最高です！いつだって感謝してます
ありがとうございます！！」
「う、うむ……」
「いつも助かってます！これからも無理は
せず、どうか頑張ってください！」
私がそう叫び続けると、ドン引きした様子の
町の人達。
そして、とても照れた顔の煉獄さんがいた。
……コレは、勝ったのか？
【備考】
嘘はすぐバレるので、ちゃんと本心を
混ぜつつ言うことが大事です。
慣れていないので、真正面から褒められると
すごい照れます。
"部下として"にすごく弱いです。
上目遣いなどポイントが高いです。
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ぽいんせちあ(プロフ) - 何回でも読める！ (2022年3月25日 14時) (
レス) id: 341a75d524 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ - やば…好きです (2022年3月25日 14時) (レス) id: 341a75d524 (このIDを非表示/違反報告)
通行人B - 今でもこの小説読んでるけど、これ読むと何時もなんて言うかな……何か、ｷｭﾝってきます!! (2022年2月1日 23時) (レス) @page3 id: 9e6a0c7491 (このIDを非表示/違反報告)
ミル産業 - 最後の時透君はヤバい。何か...ずっきゅーん!!!...だよね??((圧 (2020年4月27日 22時) (レス) id: 66812cc6be (このIDを非表示/違反報告)
奈雪 - あ、此の作品がないと生きていけなくなりました。（訳:めちゃくちゃ大好きです） (2020年3月14日 0時) (レス) id: c1bb07e9f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴリラ系美女 | 作成日時：2019年10月22日 21時
