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胡蝶しのぶのバヤイ。 ページ8











「……さぁ、何してもらいましょうかねぇ」









目の前にいるのは胡蝶しのぶさん。
とても綺麗な方なんだが、今はただただ怖い。



あれから、しのぶさんの部屋?なのか、よく分からない場所に連れてこられ、扉もしっかりと閉められてしまった。


…要するに、逃げれない。









「Aさん……どうして私に会いに来て
くださらなかったんですか?」









『せっかく蝶屋敷に来ていたのに』
そう、少し低めの声で、しのぶさんは私に
囁く。


いや寂しがり屋か。
そんなツッコミはさすがに出来ない。









「エッ……えっと、その。
は、嘴平くんに捕まって、」









よし、もう全部アイツのせいにしちゃろ。
こうなったのも多分アイツのせいだ。


そう思って私は平然と、彼を売った。









「そうだったんですか……それならもっと早く
呼んでくださったらよかったのに」



「あ、あはは……痛みで忘れてました、」









直前まで呼ぶことを渋っていたなんて言えない。
仕方なしで呼んだとか言えない。









「Aさん、私のこと嫌いですか?」


「え?」


「……寂しいんです。
Aさん、全然私に自分から会いに来てくれないから」



「……」









本当に、悲しそうなしのぶさん。
彼女を見て、胸がちくりと痛んだ。


……これも彼女の作戦かもしれないが。
それでも、嫌いなんて、言って欲しくない。


もし、彼女を傷つけてしまっていたのなら。
謝りたい。









「しのぶさん」


「?、何ですかAさ……」









私はガバッと、思い切りしのぶさんに抱きついた。
途端にしのぶさんは呆けた顔になる。








「……えっ、えっ、えっ?
ちょ、Aさん?何して……、」


「私、しのぶさんのことを嫌いなんて思った
ことないです。
とても、上司として尊敬しているし、嫌いだなんて滅相もないです」








私が抱きしめたままそう言うと、彼女はあたふたと焦り始めた。









「勘違いさせてしまったのならごめんなさい。
……だから、嫌いなんて悲しいこと、言わないで
ください」









私が少し、おねだりするように言うと、彼女は「はい……」という言葉だけ漏らした。









【備考】
こちらの性格を熟知しており、同情を誘ったり
してきます。
強敵に見えますが、押せば弱いのでガンガンいった方がいいです。
また、スキンシップやおねだりする形でいくと上手くいきます。





間。→←間。



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ぽいんせちあ(プロフ) - 何回でも読める! (2022年3月25日 14時) (レス) id: 341a75d524 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいんせちあ - やば…好きです (2022年3月25日 14時) (レス) id: 341a75d524 (このIDを非表示/違反報告)
通行人B - 今でもこの小説読んでるけど、これ読むと何時もなんて言うかな……何か、キュンってきます!! (2022年2月1日 23時) (レス) @page3 id: 9e6a0c7491 (このIDを非表示/違反報告)
ミル産業 - 最後の時透君はヤバい。何か...ずっきゅーん!!!...だよね??((圧 (2020年4月27日 22時) (レス) id: 66812cc6be (このIDを非表示/違反報告)
奈雪 - あ、此の作品がないと生きていけなくなりました。(訳:めちゃくちゃ大好きです) (2020年3月14日 0時) (レス) id: c1bb07e9f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゴリラ系美女 | 作成日時:2019年10月22日 21時

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