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動画の向こうではいつもと変わらずに話すAの姿。
なんでもないことのように自ら名前、生年月日、身長とまとめサイトに載せられるようなありきたりなプロフィールを述べる。
『これがAの全部です。色んなとこから色んな情報あるけどさ、そんなの信じないでAだけ信じましょう』
______
キヨがAの家に着いたのは動画投稿されてから2時間後のことだった。突然の来訪にAは目を丸くし「帰省中だったじゃん」と目尻を下げた。
動画内ではいつもと変わらなく見えたAだがいつもより小さく見える。キヨは何も言わずに彼女を抱き寄せた。
大きな自分の体よりも小さなA。Aは体をこわばらせたが、それを逃さぬようにと力を少し入れた。
Aの体の力が抜け、体重がかかるのを感じる。
「…相談しろよ、なんで頼ってくんねーの」
「したら絶対止めるでしょ」
キヨは押し黙りAの背中を撫でる。キヨ自身も素顔がバレた際それを逆手に取るような対処をした。結果的に見ればよかったのかもしれないが対処としてはあれが正解なのかはわからない。
「俺も全部公開しようかな」
Aは俯いていた顔をぱっと上げ今にも泣きそうな顔で「だめ」と言った。
「キヨに相談すると絶対そうなるから嫌だったんだよ」
Aの瞳が潤み出す。気持ちが込み上げてきたのだろうか。彼女は顔を伏せ頭をぐりぐりとキヨの胸板に擦り付けた。
「A、痛いよ」
茶化すようにキヨが言えば鼻声で「うるさい」と返ってきた。
数分して彼女は落ち着いたのか腕の中から出ていこうと胸板を押す。引き止めるわけにもいかずキヨは腕を緩めた。
解放された彼女の目はまだ赤い。
「コメントとか、ネットの反応見るの怖くてさ」
テーブルの上に置かれたスマホを取りAはキヨに背中を預けるようにもたれかかる。思ってもいない行動にキヨは思わず声が出そうになったがなんとか堪えた。
「一緒に見てキヨ」
Aはこちらを向かずにスマホを開き、YouTubeのコメント欄を見た。先程上げられたばかりの動画は5万回を超えており「うあー」と不安げな声が聞こえてきた。キヨは「大丈夫だから」と彼女の体に腕を回す。
コメントは肯定的なものが多かった。中にはアンチのような悪質なものもあったがそれをは極小数。他のSNSも同じような反応である。
以前の顔バレ事件のようにプラスに働きそうなネットの反応にキヨは胸を撫でおろした。
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作者(プロフ) - ｮｮｮさん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました！続きが読みたいと言ってくださりとても嬉しいです。こちらの続きということですが、番外編の様な形でお届けできればと思いますのでお待ちいただければと思います。今後ともよろしくお願いします (1月21日 23時) (
レス) id: 5c8407e589 (このIDを非表示/違反報告)
ｮｮｮ(プロフ) - 連載お疲れ様でした！作者様のkyがめっちゃ解釈一致でとても好きでした😭番外編や短編の様なものでもいいのでこちらの作品の続きが読みたいなと思ってます…。もしよければご検討いただきたいです！ (1月21日 16時) (レス) id: 07f3f77cd4 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 作者さん» 本当ですか！？アカウント作成待っております❤︎更新応援しております‼︎頑張ってください ♪ (1月21日 3時) (レス) id: 2a226b7582 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ??さん» 最後までお付き合い頂きありがとうございました！現在は新作とこちらの作品の2つとなっています。アカウントを作成していないため作品ページがないのかと…。もし需要ある様でしたらアカウント作成検討します。次作も引き続きよろしくお願いします！ (1月16日 19時) (レス) id: 5c8407e589 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 連載お疲れ様でした！めちゃくちゃky！って感じでめちゃくちゃすきですTT 今あるのは新作とこの作品の２つですか？作者のページを設定されない⁇のか作品が見当たらないので教えてほしいです、！新作も連載頑張ってください！ (1月16日 16時) (レス) id: 2a226b7582 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2023年12月14日 21時
