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第77話 ページ28

ふと人の話し声が聞こえて目を覚ます。

身体が重いのは、怪我で熱でも出ているからだろう。

「え?…ライ…?」

瞳に映った人物は、間違いなく本人でその後ろから心配そうに覗き込んでいるのも間違いなくベルモットの愛する銀の弾丸。

「ぼ、ボウヤ?」

困惑を隠せない。

コ「良かったー。痛くない?大丈夫?」

彼らが来て、そうは時間がたっていないようだ。コナンの説明に納得はするも、呆れてしまう。

「二人とも…馬鹿か。誰か来たらどうするつもり?」

身体を起こしつつ聞けば、コナンはははっと乾いた笑みを浮かべた。

コ「赤井さん…聞かないんだもん…。」

そんなことわかっていると言わんばかりだが、どうにも彼はライに勝てないらしい。だから、自分もついていくという手段を選んだ。

秀「どうも…心配でな……。」

彼には、一度見た彼女の苦しげな顔が忘れられない。痛みから逃れようと悶える姿も。そのあとの消えてしまいそうな弱々しい姿も。

全てが彼女をこの世から切り離す儀式に思えて。

昨夜感じたことは、あながち間違いではなかった。

何かが着々と彼女の命を削り取っている。

彼の預かり知らぬところで。

彼女はなにも言わない。教えてもくれないだろう。

困ったことに彼女は、誰にも伝えるつもりはないのだ。

わかっているからこそ、聞き出せない。

「あら、そう…。ボウヤは…大丈夫?」

素っ気なく返された返事に撃沈する。ボウヤが優先らしい。

コ「僕は元気だよ!ほら!」

わざとらしい限りの子供っぽさでくるりとその場を駆けて見せる。この雰囲気を明るくしようという彼なりの配慮の末の行動だろう。

物言いたげに自分を見てくるが、こればっかりは彼女が何を言いたいのかさっぱりだ。

「あと…1つ聞いて良い?…ライ…バーボンと殴りあいの喧嘩してたでしょ?」

すうっと空気が冷えていくのがわかる。

どうやらお怒りらしい。

秀「あ、あぁ。」

「こちらが言うことではないけど……あの状況ですること?」

隣でボウヤが必死になって首を縦に振っている。彼女の毒気にあてられていない彼は、すごいと思うのは自分だけではないはず。

「ボウヤが止めてくれたから良かったものの…。」

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かなと(プロフ) - 気になる終わり方でしたが、ありがとうございました(泣) (2016年6月4日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
ラスティ - 更新待ってます (2016年6月2日 22時) (レス) id: 35a99e4b3a (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 更新頑張ってください!!応援してますから!! (2016年5月28日 20時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 死にたいとか云わないでー!! (2016年5月22日 14時) (レス) id: 181887ceab (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - ラスティさん» ラスティってお酒の名前ですよね!! (2016年5月21日 22時) (レス) id: 181887ceab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒闇 | 作成日時:2016年4月9日 23時

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