第52話 ページ3
?「すみませーん!この路地狭いから…譲ってもらえますか?傷つけたくないので…。」
「は?」
ガリアーノは、その声に聞き覚えがあった。でも、どうしてだろうか。まぁ、どういう理由であれ、組織の人間にこの状況を見られたくはないが。
元「た、探偵の兄ちゃん!!」
歩「た、助けて…!」
犯人に見つかったのか…。
と、もう他人事のように思えてきていた。哀の温もりを肌で感じつつも、もう限界だ。
誰かに抱えられる感触が伝わり、不思議に思う。
そのまま考えることを放棄した。
犯人を安室が撃沈させ、子供たちとガリアーノを外に出した。外に出した途端にガリアーノの意識はどこかへと消えたようだ。
安室はそのまま帰っていった。
コ「灰原…どうだ…大丈夫そうか?」
降ろされてからずっとガリアーノのそばで声をかけていた哀に聞いた。
哀「そうね…五分五分ってところかしら…。」
努めて冷静になろうとしている。
コ「警察に見つかるわけには、いかねぇしな。」
哀「あら…このままFBIにでも連行すれば良いじゃないの…。」
さも、心外だと言いたそうだ。
子供たちには、先に博士の家の中へと入ってもらった。
コナンは密かにメールを送った。
コ「灰原…オメー着替えてこいよ…。」
それまですっかり忘れていた哀は、慌てて家へと入っていった。
コ「そろそろいいよ…。」
門の裏に隠れている人物に声をかけた。
昴「そのようですね…。」
出てきたのは、沖矢昴。哀の言葉は、現実となった。
コ「お願いしていい?」
昴「まあな。」
やれやれと言いながらも彼女を家に連れていく彼を見て、何か不思議だなぁと思わずにはおれなかった。
やっと目を覚ましたガリアーノを見て、ほっとしたのは言うまでもないだろう。思わず持っていたものを落としてしまった。
秀「良かった…。」
だが、まだ覚醒してないようでどこか虚ろだ。
秀「俺がわかるか?」
柄にもなく、そんな事を聞く。それほど彼女が消えてしまうのが、怖かったのだ。脈も弱く、呼吸もささやかな彼女を見ていられなかった。
彼女と視線が噛み合わない。
声を探してさ迷っている。
秀「声は聞こえるか?」
ゆっくりと彼女は、頷いた。
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かなと(プロフ) - 気になる終わり方でしたが、ありがとうございました(泣) (2016年6月4日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
ラスティ - 更新待ってます (2016年6月2日 22時) (レス) id: 35a99e4b3a (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 更新頑張ってください!!応援してますから!! (2016年5月28日 20時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 死にたいとか云わないでー!! (2016年5月22日 14時) (レス) id: 181887ceab (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - ラスティさん» ラスティってお酒の名前ですよね!! (2016年5月21日 22時) (レス) id: 181887ceab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒闇 | 作成日時:2016年4月9日 23時