検索窓
今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:111,444 hit

第52話 ページ3

?「すみませーん!この路地狭いから…譲ってもらえますか?傷つけたくないので…。」

「は?」

ガリアーノは、その声に聞き覚えがあった。でも、どうしてだろうか。まぁ、どういう理由であれ、組織の人間にこの状況を見られたくはないが。

元「た、探偵の兄ちゃん!!」

歩「た、助けて…!」

犯人に見つかったのか…。

と、もう他人事のように思えてきていた。哀の温もりを肌で感じつつも、もう限界だ。

誰かに抱えられる感触が伝わり、不思議に思う。

そのまま考えることを放棄した。



犯人を安室が撃沈させ、子供たちとガリアーノを外に出した。外に出した途端にガリアーノの意識はどこかへと消えたようだ。

安室はそのまま帰っていった。

コ「灰原…どうだ…大丈夫そうか?」

降ろされてからずっとガリアーノのそばで声をかけていた哀に聞いた。

哀「そうね…五分五分ってところかしら…。」

努めて冷静になろうとしている。

コ「警察に見つかるわけには、いかねぇしな。」

哀「あら…このままFBIにでも連行すれば良いじゃないの…。」

さも、心外だと言いたそうだ。

子供たちには、先に博士の家の中へと入ってもらった。

コナンは密かにメールを送った。

コ「灰原…オメー着替えてこいよ…。」

それまですっかり忘れていた哀は、慌てて家へと入っていった。

コ「そろそろいいよ…。」

門の裏に隠れている人物に声をかけた。

昴「そのようですね…。」

出てきたのは、沖矢昴。哀の言葉は、現実となった。

コ「お願いしていい?」

昴「まあな。」

やれやれと言いながらも彼女を家に連れていく彼を見て、何か不思議だなぁと思わずにはおれなかった。




やっと目を覚ましたガリアーノを見て、ほっとしたのは言うまでもないだろう。思わず持っていたものを落としてしまった。

秀「良かった…。」

だが、まだ覚醒してないようでどこか虚ろだ。

秀「俺がわかるか?」

柄にもなく、そんな事を聞く。それほど彼女が消えてしまうのが、怖かったのだ。脈も弱く、呼吸もささやかな彼女を見ていられなかった。

彼女と視線が噛み合わない。

声を探してさ迷っている。

秀「声は聞こえるか?」

ゆっくりと彼女は、頷いた。

第53話→←第51話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (198 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
254人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

かなと(プロフ) - 気になる終わり方でしたが、ありがとうございました(泣) (2016年6月4日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
ラスティ - 更新待ってます (2016年6月2日 22時) (レス) id: 35a99e4b3a (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 更新頑張ってください!!応援してますから!! (2016年5月28日 20時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 死にたいとか云わないでー!! (2016年5月22日 14時) (レス) id: 181887ceab (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - ラスティさん» ラスティってお酒の名前ですよね!! (2016年5月21日 22時) (レス) id: 181887ceab (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒闇 | 作成日時:2016年4月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。