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第51話 ページ2

コ「何か持ってない?」

寒さでまわらない頭をフル回転させる。生憎、携帯なんて持ってきてない。あるのは、哀が着ている上着と何故か盗られていないマフラーだけだ。

マフラーをしていたお陰で声が出せたようだ。

エンジンの上にいたことがまだ意識を保っていられる要因のようだ。

不幸中の幸いか。

「ない。」

コ「そうか…。」

コナンも頭を使い、助けを求める手段を考える。いくつかの偶然が重なり、彼女はまだ生きている。でも、もうあまり持たないかもしれない。

さっきから意識が飛びそうになっている。

急げ。

思いつく手段で大尉を外に出す。

気づいてくれるはずだ。彼なら。

組織の幹部、バーボンなら。

哀と歩美に頼む。

コ「すまねぇが、あの人の隣か膝の上にいてくれねーか?」

歩「?うん。わかった。」

哀も頷くとそそくさと駆け寄っていった。哀はコナンの考えがよめたらしく、彼女に向かい合って抱きついていた。

少し驚いていたが、笑っていた。

根気強く話しかけ続けてくれるはずだ。

大尉が外に出て大分たつが、いまだに何も変化がない。犯人の男二人の会話を聞き、もう一人の人物にSOSを送ることにした。

成り行きで人を殺めた。

それがガリアーノに見られてしまい、慌てて彼女を殴り、この車に押し込んだ。

運の悪い人だ。

さっきからあまり動かないのを見ると、体が麻痺して動かせないのかもしれない。もう、時間がない。

博士の家へ送られるケーキの伝票に細工をする。“工藤方”と一言書き加え、犯人にバレないよう状況を書き込んだ。彼なら気づく。

ささやかな時間の経過がもどかしい。

もう一度扉が開く。

放り投げられた集荷物を見つけるとビリビリと開けた。

元「お、おい!」

歩「こ、コナンくん?」

思った通り…

光「け、携帯電話!?」

哀「なるほど?この状況なら一番頼りになる武器ってわけね…。」

コ「ああ!安全かつ確実に奴らを捕まえるには…直接俺の口から警察に情報を伝えた方が…」

パッと明るくなる。

男「そんな事させるかよ…。」

見つかった。ここでか。

パッパァー

え?

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かなと(プロフ) - 気になる終わり方でしたが、ありがとうございました(泣) (2016年6月4日 0時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
ラスティ - 更新待ってます (2016年6月2日 22時) (レス) id: 35a99e4b3a (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 更新頑張ってください!!応援してますから!! (2016年5月28日 20時) (レス) id: 5c59d46582 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - 死にたいとか云わないでー!! (2016年5月22日 14時) (レス) id: 181887ceab (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - ラスティさん» ラスティってお酒の名前ですよね!! (2016年5月21日 22時) (レス) id: 181887ceab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒闇 | 作成日時:2016年4月9日 23時

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