家族 ページ2
母「早く掃除しなさいよ!!
汚くて気分が悪くなるわ!!」
父「早く飯を作れ!!
俺は腹が減ったんだよ!!」
両親の怒鳴り声。
俺に向けて両親が放つ言葉は全て命令だ。
物心ついたときからこき使われていた。
幼い頃はまだ良かった。
軽い掃除で良かったのだから。
でも俺は今、14歳。
なんでもできてしまう歳だ。
親戚はいない。
縁を切ったそうだ。
毎日、暴力と命令をしてくる両親。
これが一般的な家庭だと思っていた。
でも、外で歩いている家族は手を繋いで笑いあってる。
いつしか、俺はそれがズルイと思うようになった。
最初は軽く嫉妬するくらいだった。
でも次第に憎く思えてしまった。
なんで俺は優しくしてもらえない?
あの子は優しくしてもらってる。
なんで俺はこんなに辛い生活を送らなくちゃいけない?
あの子は幸せそうな生活を送ってる。
なんで、なんで俺は愛されない?
あの子は愛されてる。
ズルイ、なんで俺だけが。
なんで俺だけがこんな苦痛を味わないといけないんだ。
なにも悪いことをしていない。
じゃあ、なんで?
愛が欲しい。
愛を感じたい。
皆平等?
ふざけるな。
じゃあなんで俺はこんな生活なんだよ。
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黒咲 莉亜 - な、なんと恐れ多い言葉っ...!! (2019年5月12日 20時) (レス) id: c2d88afda5 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉 - どの作品も最高すぎるっ!! (2019年5月12日 19時) (レス) id: 334eec0103 (このIDを非表示/違反報告)
黒咲 莉亜 - 更新頑張りますね!前作から読んでいただけているなんて...!!凄く感激ですっ!ありがとうございます!! (2019年5月11日 23時) (レス) id: c2d88afda5 (このIDを非表示/違反報告)
くとぅるふふっざけんな!(プロフ) - 前作から読んでます!自分好みの作品で続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年5月11日 22時) (レス) id: b6db3cbd6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅葉 | 作成日時:2019年5月11日 12時