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15話 ページ17

真由美「そろそろ本題に入りましょうか」


既に皆食べ終わり、真由美が本題に入りだした。


真由美「あまり時間がないので単刀直入に言います。深雪さん、私はあなたに生徒会に入ってもらいたいと思います。引き受けていただけますか?」


深雪は達也と目を合わせ頷きあう。


深雪「会長は、兄の入試の成績をご存知ですか?」


達也「──っ?」


燐音「!」


真由美「えぇ、知っていますよ。すごいですよねぇ……。正直に言いますと、先生にこっそり答案を見せてもらったときは、自信を無くしました」


深雪「……成績優秀者、有能な人材を生徒会に迎え入れるのなら、私よりも兄の方が相応しいと思います」


達也「おいっ、み……」


深雪「デスクワークならば、実技の成績は関係ないと思います。むしろ、知識や判断力の方が重要なはずです」


深雪「私を生徒会に加えていただけるというお話については、とても光栄に思います。喜んで末席に加わらせていただきたいと存じますが、兄も一緒にというわけには参りませんでしょうか?」


達也が天を仰ぎたい気分になっていたところ、


鈴音「残念ながら、それはできません」


深雪の正面に座る鈴音から、回答がもたらされた。


鈴音「生徒会の役員は第一科の生徒から選ばれます。これは不文律手はなく、規則です。この規則は生徒会長に与えられた任免権に課せられる唯一の制限事項として、生徒会の制度が現在のものになった時に定められたもので、それを覆す為には全校生徒の参加する生徒総会で制度の改定が決議される必要があります。決議に必要な要数は在校生徒数の三分の二以上ですから、一科生と二科生のほぼ同数の現状では、制度改定は事実上不可能です」


深雪「……申し訳ありませんでした。分を弁えぬ差し出口、お許しください」


深雪は立ち上がり、素直に謝罪した。

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神楽(プロフ) - 零月さん» 読んでくれたんですね!すごい嬉しいです!ありがとうございます!そして、頑張ります! (2018年9月2日 0時) (レス) id: 32ef8d3bc4 (このIDを非表示/違反報告)
零月(プロフ) - 読みました!めっちゃ面白いですね!達也さんのお姉さんかぁ…そんな発想は私にはなかったので読むのがめちゃくちゃ楽しいです!続き、待ってます!これからも応援させてもらいます! (2018年9月1日 23時) (レス) id: 86a7555269 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:るぅびっくきゅぅぶ | 作成日時:2018年5月6日 17時

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