閉じた翼とイナズマジャパン【イナズマイレブン】 (ページ24)

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sky119 ページ24

Aside

翌日。私たちは食堂のテレビでアメリカ対アルゼンチンの試合を観ていた。

1-0でアルゼンチンの勝利……よって、イナズマジャパンの決勝トーナメント出場が決まったのだった。

「……俺たちは前に進むだけだ。そうだろ、円堂」

鬼道君の言葉に、円堂君はコクッと頷いた。

……決勝トーナメントまで、あと4日。

「……頑張らないと、なぁ」

このチームにいる以上、足手まといにはなれない。

そう思ってぎゅっと、右手を握った。

ｰｰｰ

円堂君たちは帰ってくるなり、私たちを食堂に集めた。

なんでも、大介さん……円堂君のおじいさんのノートが見付かったらしい。

士郎君曰く、字が汚いとか……綱海さんも読めなかったし。

そのノートに書いてあったのは、『十一の心』。

新たな技を生み出すには、新たな心を身に付ける必要がある……らしい。

……私は、その心の中の１つが気になっていた。

『心のその十自分の力を信じる心

＿＿マヨワナイジシン』

「うぅん……」

「Aちゃん、ボール!!」

「へ？うわっ!!」

練習中、その事を考えていたのがいけなかった。

ヒロト君からのパスは変な方向に飛んでいってしまう。

すると……

「「バタフライドリームっ!!」」

そのボールは、円堂君の所に。

「塔子、リ……わっ！」

…………ボールは、円堂君の顔に直撃したのだった。

……そして。

これから始まるのは、偶然が重なりあったからこその物語。