閉じた翼とイナズマジャパン【イナズマイレブン】 (ページ11)

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sky106 ページ11

Aside

午前の練習が終わり、皆宿舎に戻っていく。

「……あ、姉ちゃん。そこ気をつけて」

普通に歩いていると、栗太君が軽く私の腕を引っ張った。

その顔はどこか不安げだった。

「え、うん……どうしたの？」

「……すぐわかるよ」

すると、染岡君の事を木暮君が呼ぶ。

そして……

「うゎあっ!?」

「やーいやーい‼引っ掛かったー！」

……落とし穴に、染岡君は落ちた。

「木暮やっぱり……はぁ」

栗太君はこの事を察していたのか、ため息をつく。

逃げ出した木暮君を、染岡君が追いかける。

そして二人の姿は、すぐに見えなくなったのだった……。

ｰｰｰ

昼食の時間。

「……あれ、ヒロト君と木暮君いないね」

おにぎりを食べながら、私は２つの空席を見つける。

「アイツ逃げ足めっちゃ速かったぜ……ったく」

未だに染岡君の怒りはおさまらない。

「栗太君、この事に気付いてたの？」

士郎君の問いに、おにぎりを飲み込んだ栗太君は頷く。

「休憩時間に、宿舎の方で何かしてたからもしかしてと思って」

「だからAちゃんの事止めてたんだね……」

そんな話をしていたら、二人が食堂に入ってくる。

そして……

「円堂君。やっぱりカッパはいたんだよ!!」

「……ん？」

……二人に何があったのか、私たちが知ることは無かった。