ブロンドカラーの行動。 ページ4
○孤爪side
「ってか虎の人見知り発動してないね。」
「いつものやつ。」と今度はトーストを食べてみる。
やっぱり美味しい。
「あぁ、なんつーんだろう？なんか大丈夫だよなー」と無責任な返しがくる。
これもまた根性論なのだろうか？いや、精神論か。
『まぁ、良くも悪くも容姿に恵まれなかったからなー。』
『こう、“潔子さん美しいっ！”みたいな感じがないから？』なんて自虐する南さん。
確かに凄い可愛いとか、そんな感じでは無いが身長も高くて普通に清潔で……
どちらかと言えば甘えられるように立ち回ってる気もする。
「でも、綺麗だと思うな。」なんてボソッと言うと海くんが「確かにな。」なんて拾ってくる。
『そりゃ嬉しい世辞だね。』
『んじゃご馳走様。』と席を立つ彼女。
「まって。」
なんて咄嗟に声をかけてしまう。
何が言いたかったのだろうか。
いや、一瞬だけどどこか悲しそうな顔をした気がした。
『どうかした？』
なんて話すのはいつもの顔。
にこにこしてて嫌味なくて、話聞いてくれて、いつもの彼女だ。
「いつも助けて貰ってるから……
辛かったら何か言ってよ。」
なんて言葉が出てくる。あんな悲しい顔されたら誰だってそんな言葉をかけるだろう。
クロは「急にどうしたんだよ。まぁ、少し詰めすぎって感じはあるけど……」
と援護してくれる。ナイスクロ。
ついでに俺の隣にいたやっくんも「おー、だって南は
「臨時だけど。」と話してくれてチームメイトみんなが彼女の味方であり、彼女に支えられているのだ。
『そう言われると嬉しいな。
また後でお茶会、開こうね。勿論、アップルパイ付きで。』
そう言い残してこの場を去った。
正直これが正解の行動だったかは分からない。
だけど……だけど、行動してよかったと思えた。
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クロ「なんか研磨がここまで饒舌なるんだな……びっくりだわ。」
「別に。」
ヒヤシンスブルーのラストボール。→←トースト、ビスケット色。
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作者名：びとうぃーん。 x他2人 | 作成日時：2022年10月9日 16時
