シルバーホワイトと混ざり合う。 ページ15
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仰向けでベットに横たわる孤爪くんの横に立って、『調子はどう？』
と聞く。すると少しして「気持ち悪い……あと、頭痛い。」とだけ返ってくる。
いつもよりさらに、気力が無い気がする。
『はい、これ頭痛薬ね。
水で飲んで。』
トットットッ…
軽快な足音ともに黒尾さんが閉めてくれた保健室のドアがガラガラっと開く。
「孤爪っ…」
なんて心配してくるのは梟谷の……確か2年の、赤葦くん。
大食いが印象的だった。
それに気づいたのか「あ…赤葦。」
と体を上げて赤葦くんを見つける。
『病人がいるから静かにしよっか。』
と声をかけると「す、すみません。」と少ししゅんっとしたあと、孤爪くんのベットの横に赤葦くんが行く。
「黒尾さんから聞いた。
熱中症で倒れたって…大丈夫？」
なんて心配するのは昨日の様子とは打って変わっている。
やはり同学年だと話しやすいなどあるのだろうか。
「ついさっきよりか。
でもまだ頭痛い。」
と素直に状況報告するのはやはり仲が良いからだろう。
「ってか……
稲荷崎のセッターほんっとに苦手。
無駄に俺ん所サーブで狙ってくるし、やたらと動くし…
夜久くんが取ってくれれば攻めれるのに相手が夜久くんに取らせない動きしてくるし……
リエーフのブロック抜けるし、エースとか夜久くんでもレシーブできない時あるし…
ってか自分たちも粘ろうとするとあっちはセッター変わるし…」
なんて愚痴が飛び交う。
「あはは…そっか。
木兎さんもあんまり調子よくなくてね…」
なんて今は稲荷崎と白鳥沢の二強なのだろうか。
自分が邪魔であると感じ静かに廊下に出た。
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作者名：びとうぃーん。 x他2人 | 作成日時：2022年10月9日 16時
