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正答はない ページ4

「今度は外さねぇ。てめぇの頭、吹っ飛ばしてやる!」

「本気か…!」

浦飯はめいっぱいの力をそのれいがん1発に込める。
浦飯は外さない…そんな確信がAにはあった。

「死ぬのは困る。でも…捕まるのは、もっと困るのよ。」

だからだ。
それだけだ。
…Aがそのれいがんを弾いたのは。

「てめぇ!邪魔すんじゃねぇよ!!!」

「邪魔?むしろ感謝して欲しいわね…自分は罪を背負わず、それでいて皆を救うことが出来たんだから。」

Aはこちらに近づく玄海に気付いていた。
故にドクターが死なないであろうこともわかっていた。
だから、浦飯の一撃を弾いた。
しかしAは、そう口にするのだ。

Aは自らの手で気絶させたドクターを抱えながら、口を開く。

「捕まるのはまずいのよね。私の手が回りづらいもの。」

「てめぇ、さっき繁華街にいたやつだな。お前は自分が何をしようとしているのか、わかってんのか!?」

「もちろんわかっているわ…いえ、知っていたわ。」

「おめぇも死ぬんだぞ!?」

「死なないわよ。せっかく面白くなるのに、おちおち死んでられないじゃない?」

浦飯は、そのAの言葉に違和感を覚える。
滅びを望んでいる…室田はAの心の声を確かにそう評した。
しかし、どうだろうか。
彼女の今の言葉からはそんな望みは感じられない。

「そりゃぁ、嘘だろ。」

それでも浦飯は室田を信じていた。
だからこそ、わかった。

「おめぇは自分が死ぬために!他のやつを道連れにしようなんて考えてんだろ!!」

それは正しかった。
それでいて、的外れだった。

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もこ(プロフ) - チカラさん» ありがとうございます!続編予定がなかったので終わりがまだ決まっていないのですが、頑張ります! (2019年5月26日 23時) (レス) id: fb2eac157c (このIDを非表示/違反報告)
チカラ(プロフ) - 続きがもの凄く気になります頑張って下さい (2019年5月25日 22時) (レス) id: 1203d0d1e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もこ | 作成日時:2019年5月25日 22時

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