むじな ページ3
「全ての人に墓を掘る。俺たち7人で穴を掘る…ダークエンジェル、ゲートキーパー、スナイパー、グルメ、ゲームマスター、ドクター、シーマン…」
治療を受けたむろたは繁華街で聞いたことを浦飯達に話す。
しかし手掛かりは少なく、その内容は具体的なようでありながらあまりにも抽象的で…理解するには情報が足りない。
「なんだそりゃ。」
考えることがあまり得意ではない浦飯は、思わず首を傾げた。
「その7人が魔界と人間界を繋ぐ暗黒の穴を開けようってのか?」
「そうなのか?」
「わからない…!あの男心の声と隣にいたフードの女合わせても、手掛かりになりそうなのはこれだけだ!!」
…フードの女。
オールバックの男の存在が強烈過ぎて忘れていたが確かに隣にはそんなやつがいたな、と一同は思い出した。
「フードの女…あの小柄なやつか。」
「…グルメやドクターが人を指しているとして、黒ずくめやフードのやつもこの7人のうちの誰かだと考えるのが妥当でしょうね。」
「多分な。」
「他にわかることはないのか?」
名前が能力を指しているであろうことは容易に想像出来た。
それでも、情報が少ない。
もう情報はないのかと問うた浦飯に、むろたは酷く脅えた様子で訴えた。
「本当に分からねぇんだ!あとは異常な殺意だけだった!!…い、いや、女の方は確か……」
しかし、むろたはそこで思い出す。
“行き着く穴はおそらく同じ。私も貉。あなたも貉。”
フードの女が静かに語った言葉を。
「殺意とは、違った…いや、むしろ逆!滅びを望むような声だった。」
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もこ(プロフ) - チカラさん» ありがとうございます!続編予定がなかったので終わりがまだ決まっていないのですが、頑張ります! (2019年5月26日 23時) (レス) id: fb2eac157c (このIDを非表示/違反報告)
チカラ(プロフ) - 続きがもの凄く気になります頑張って下さい (2019年5月25日 22時) (レス) id: 1203d0d1e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もこ | 作成日時:2019年5月25日 22時