お酒 ページ6
｢さっきの彼…蔵馬だったか。彼とは知り合いか？｣
｢えぇ、中学の後輩です。｣
｢あぁなるほど。南野くんか。｣
ワイングラスを傾け香りを楽しむようにすっと鼻から空気を吸い込んだ左京が口を開いた。
そのまま煽るようにぐっとワインを飲み干したのを見て、食前酒に少し付き合っただけで頭がボーッとしてしまっているAはやはり彼は大人なのだと改めて実感した。
｢…飲みたいのか？｣
少し意地悪そうに笑いながら左京は言った。
Aは自分が左京の手元をじっと凝視していたことに気付いて頬を赤くしながら首を横に振る。
｢私は、もう…ただ、やっぱり左京さんは大人なんだなと、思って。｣
｢君の倍ほど生きているからね。｣
君が20歳になったら2人でゆっくり飲もう、と左京は微笑みながら続ける。
｢はい。でも…お酒はどうも、ダメな気がします。｣
Aはそれに嬉しそうに…しかし苦笑を零しながら答えた。
｢食前酒がこたえたようだね。｣
左京はハハッと笑ってそう言った。
｢さ、そろそろ戻ろうか。｣
｢はい。｣
ボーイから受け取った上着をAに着せる左京。
2人が帰る部屋は、同じ。
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もこ(プロフ) - シンアさん» ありがとうございます！更新、遅くなってすみません…… (2019年5月26日 23時) (
レス) id: fb2eac157c (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 続き気になります(*⌒▽⌒*)更新楽しみにしてます(*⌒▽⌒*) (2019年5月17日 13時) (レス) id: f6e4c29514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこ | 作成日時：2019年4月18日 1時
