名前 ページ4
｢チッ…命拾いしたな！浦飯！！｣
何かコソコソと会話した後、妖怪達は舌打ちをしてその場を去って行った。
残されたのはゲストである浦飯チーム一同と場を収めたAのみ。
｢すいません。皆さんなら大丈夫だろうと思ったのですがやはり無駄に怪我人を出したくなくて…不愉快かとは思いますがああいう妖怪には構わず、出来るだけ流してください。｣
ふぅ、と一息つく様に息を吐き出したあと、ゆっくり頭を下げながらAは言った。
頭を上げて見渡すようにして全員と1度目を合わせてから自らの胸に手を当てて再び口を開く。
｢私はA。お気付きかとは思いますが…人間です。｣
A…そうか、やはり……
蔵馬は心当たりの正体に行き着き、そして確信した。
｢A先輩…ですよね。｣
｢蔵馬、知ってんのか？｣
｢同じ中学の先輩後輩、ですかね。久しぶり南野くん。やっぱり妖怪だったんだね。こんな所で会うなんて思ってなかった。｣
苦笑を零しながら南野こと蔵馬に話し掛けたAは先程までとは違い、少し親しみやすいような歳相応の印象を一同に与えた。
｢A先輩こそ、何故ここに｣
｢色々あって、ね。もう先輩でもなんでも無いんだし、Aって呼んで欲しいな。｣
上品にレースをあしらった真っ黒なワンピースを身にまとったAは明らかにVIPと呼ばれる人間。
…南野は、察していた。
でも、いや…だからこそ、
｢…Aさん。｣
Aをそう呼んだ。
｢A。｣
蔵馬が呼べなかったその名を、遠くから呼ぶ声がする。
｢あ、では…これで。｣
そしてAは、その声に従い…その場を後にした。
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もこ(プロフ) - シンアさん» ありがとうございます！更新、遅くなってすみません…… (2019年5月26日 23時) (
レス) id: fb2eac157c (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 続き気になります(*⌒▽⌒*)更新楽しみにしてます(*⌒▽⌒*) (2019年5月17日 13時) (レス) id: f6e4c29514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこ | 作成日時：2019年4月18日 1時
