任せる ページ11
｢おめぇは、確か…｣
降り立ったAに浦飯は眉をひそめながら声を掛ける。
｢浦飯さん、南野くんを見せて貰えませんか。｣
｢…おう、任せたぜ。｣
…Aのその目に一体何を感じたのか……浦飯はなんの迷いもなくそう答えた。
Aがまず取り掛かったのはシマネキソウを枯らすこと。
しかし流石は魔界の植物と言ったところだろう。
どうにか霊力を過分に与えてみようと試みるのだが…元々強いエネルギーを持っているのだろうなかなか枯れてはくれない。
｢…ふぅ。｣
息が、段々浅くなる。
｢…もう、やめてくれ。君は限界だ……｣
傷口から伸びるシマネキソウを腕ごと掴んで霊力を注いでいたAに静止をかけるように蔵馬が腕を掴み返す。
｢まだ、もう少しだけ…｣
Aの霊力は恐らく誰よりも柔軟性を持っている。
他のものの霊力、あるいは妖力に合わせてその色を変える。
だが、その変化の過程でも霊力は消耗する。
それが慣れない魔界植物への同調であればなおのこと。
｢…やっ、た……｣
からしきる頃には、もう意識も虚ろで…ついには倒れてしまった。
｢…A…！！｣
やっとの思いで抱きとめたAの袖に隠されたその腕にはオオツルボが美しく咲いていた。
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もこ(プロフ) - シンアさん» ありがとうございます！更新、遅くなってすみません…… (2019年5月26日 23時) (
レス) id: fb2eac157c (このIDを非表示/違反報告)
シンア - 続き気になります(*⌒▽⌒*)更新楽しみにしてます(*⌒▽⌒*) (2019年5月17日 13時) (レス) id: f6e4c29514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこ | 作成日時：2019年4月18日 1時
