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佐「おい、誰か医者はいねえのか!?」
恵「医者ならここにいるわ。」
恵さんが襷をかけながら急いで患者の往診にあたった。
私は目の前にいる子供の顔へ右手をかざした。
貴「間違いない。これは毒物によって起こったもの。」
剣「毒!?確かでござるか?」
恵「早く吐き出さないと、あなたお水を汲んできてちょうだい。あ、でも井戸の水はダメよ。」
佐「何てだよ。」
貴「恐らくどこの井戸水にも毒物が放り込まれているからなのかもしれない。」
とにかくこの状況を何とかしないと。
私と恵さんで剣心達に指示を送りそれぞれの役割にあたった。
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なんとか一段落した。
ドクン
クソ!こんなときに発作かよ。
人間が苦しむ顔や吐血するところなどをたくさん見てしまったのだから仕方ない。
私はこっそり外に出た。
自分の中に眠る鬼が少しずつだったが現れ始めていた。これが完全に出ていたら二度と自分は帰ってこれないだろう。
貴「ガルルッ。」
落ち着け、こんなところで終わってはいけないんだ。鬼よ、眠れ!
恵「あなた、人間じゃないのね。」
貴「恵さんか。見たんだね?怖くないのか私の事が。」
恵「怖くないと言えば嘘になっちゃうけど私は一度あなたに助けてもらったもの。気にしないわ。ただ、さぞ多くの命をその手で奪ったんでしょうね。」
貴「あぁ、恵さんの言う通り。私は、随分昔から多くの命を奪ってきた。それは今も変わらない、私は剣心と違って誓いなどない。化け物は化け物らしく生きるのが運命というもの。」
恵「剣さんは、知ってるの?この事は。」
貴「いや、相棒としてやってきただが、私は自分の身が滅ぶまであいつに教える気など微塵もない。なにを思ったとしてもだ。」
発作も治まり、屋敷へ帰ろうと思ったが私はあることを彼女に話した。
恵「ほんとに構わないのね?」
貴「貸しを返したいのなら、それだけで十分さ。」
恵「私的には、そんなことがないことを願いたいものだけどね。分かったわ。」
貴「ありがとう。恩に着るよ。」
そしてそのまま私は道場へと戻っていった。
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雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?るろうに剣心の張×女体化そうじろうの恋愛長編を作って貰いますかな?始まりの出会いは幼少期で志々雄を出会う前で (2019年1月22日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
RUKA(プロフ) - はなりさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2018年4月7日 12時) (レス) id: d7519afb96 (このIDを非表示/違反報告)
はなり - 続き気になります!更新頑張って下さい! (2018年4月7日 11時) (レス) id: a9574a3736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RUKA | 作成日時:2018年3月31日 12時