2話 ページ2
?「ア、兄貴。」
?「...、おいお前。さっきの見たのか?」
貴「彼に、薬を飲ませてるところなら見たよ?でも、どんな薬なんだろ?って気にはなってたけど、お兄さんたちが殺してるところ見るとなんかこう、ゾクゾクしてきて。私も、お兄さん達みたいにできるかな?って思ったの。」
?「変わったヤツだな。」
貴「ねぇ、これから私をどうするの?殺すの?」
?「そうしたいところだが、気が変わった。お前を連れていく。逃げようなんざ思うなよ。小娘。」
貴「連れていってくれるの?なら、逃げない。ずーっとお兄さん達のところにいるよ。この命が尽きるまで。」
?「面白れぇな、お前。おい、ウォッカこの娘をつれてこい。」
ウ「いいんですかい?」
?「あの方にも連絡はしておく。直ぐに話がつくだろう。」
ウ「分かりやした。」
ウォッカと呼ばれた体型が太い男性が私の手をつかんで、車があるであろうところへと向かっていったのだった。
貴「お兄さん達の名前、教えて?」
ウ「そう言うのは、目的地へ着いてからに?「ジン。」ア、兄貴!?」
貴「?」
ジ「俺の名前はジンだ。そいつはウォッカだ。俺たちみんな酒の名前かついたコードネームがつけられる。どのみちお前もそうなるだろうな。お前がその気ならだけど。」
貴「ジン。いい名前だね。お酒のコードネームなのは仕方ないけど。リーダーに名前をつけてもらえるなんて羨ましいな。」
ジ「...ッ!そうか。」
貴「うん!」
なぜだか分からないけど、この人の名前を聞くと落ち着くなと思った。言葉や気持ちでは言い表せない何かが、彼にはあるんだなとそう感じたのだった。
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作者名:RUKA | 作成日時:2019年5月2日 23時