学校へ行こう【刀剣乱舞】

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【A】


ようやく昼休みを迎えた。


授業って退屈なものだと思ってたけど案外楽しかったな。


現世では自分の必要だったり好きな専攻科目しか受けないからいいね。


どれもが興味のあるものばかり。



加州「主...じゃなかった。A、お弁当一緒に食べようよ」



A「あ、うん。食べよ食べよ。あれ、安定は？」



後ろを振り返るとそこには加州しかいない。


どこ行ったんだ？



加州「堀川達のところに行ったみたい。さっきLI○Eで呼び出しされてたから」



A「お前ら誰よりもスマホ使いこなしてるね」



加州「流行りには敏感だから」



私達はお弁当を広げた。


これはみっちゃんと歌仙さんの手作りお弁当。



A「わ、卵焼き入ってる！歌仙さん作ってくれたんだ！」



加州「Aは卵焼き好きだよね。俺のもいる？」



A「いる！！」



私は早速卵焼きを食べた。


上品な甘さにこの鮮やかな色合い。


あー、幸せだ。



「あの、Aちゃん」



クラスメイトに呼ばれた。


私が顔を向けるとドアを指さして言う。



「三年の先輩が呼んでたよ。すごいイケメンだったけど知り合い？」



A「誰だそれ」



私何か呼び出されるような事したっけ？


席を立ち上がると加州も付いてきてくれる。



A「はい、Aで────」



長谷部「主！！！！！」



A「ちょちょちょ長谷部？！」



ドアを開けた瞬間抱きついてきたのは長谷部だった。


窒息死するんじゃねーかってほど強い力だ。



加州「長谷部ー、ここ学校だよー。主に迷惑かけないでよね」



長谷部「ハッ！！俺としたことが...！主！！申し訳ございません！主のことを思うあまり身体が言うことを効かなくて────」



A「デケェ声で主って言うんじゃないよ」



小声とか誰もいない時ならまだしもクラスメイトいる中よくも大声で主と呼んだな。


だが長谷部はそんなこと気にもとめず涙目になりながら私の手を握る。



長谷部「クラスで問題は起こっていませんか？！教師からセクハラを受けていませんか？！」



A「落ち着いてってば。本当に大丈夫だから。加州もいるし、ね？」



加州「そうだよ。俺が全力で主を守るから安心して」



長谷部は本当に心配性だ。


私は頭を撫でてあげる。



A「でも心配してくれてありがとう」



長谷部「......主」



────────(ぶわっ！)



A「ちょ、ここで花びら出すな！！！！」

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