親友は男の子でした。

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早朝、スマホの着信音が部屋中に響き渡る。


私は眠い目を擦りながらスマホを手にして電話に出る。


誰だよこんな朝早くに...



貴「............もし、...も......」



凛「Aー？起きてるー？」



貴「............なん、だ.........凛か...」



凛「ほら早く起きろー。朝飯Aの分まで食べちゃうよー」



貴「....................」




私の分まで...？

何を言ってるんだコイツ...



凛「おーい、Aー？」



貴「............凛......今どこにいんの？」



凛「今はねー、階段上がって」




ちょっと待って。


嫌な予感がする。



凛「Aの部屋の前」



貴「やああああああああああ！！！」



朝っぱらから私の断末魔が響いた。


布団を被ったと同時に部屋のドアが開く。



凛「A、起きろって。学校遅れるよー？」



貴「ななななななんでアンタがここに居るの？！」




てか背中が重い...！


おい凛、寄りかかってんじゃねーよ！



凛「モーニングコールしてって頼んだのはAじゃん。ほら早く」




てか乙女の部屋に無断で乱入するとかバカじゃないの？！


あ、そっか...


私にとっては性別変わったから動揺しちゃうけど、あっちにとっては何一つ変わらないから────────いや、それでもダメだろ？！




凛「はい、起きる！」





私はそのまま引きずられて部屋を出た。

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