親友は男の子でした。

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私はこの10年一体誰と会話をしていたのだろう...



両親にも言わないような私の秘密。


それを話していたのは親友の岡本凛。


女の子の悩みをぶっちゃけまくってた。


だが私がぶっちゃけてた相手は男。



今なら軽く死ねる気がする今日この頃。




凛「Aって全然気がつかなかった。電話してくれて正解だったね」




貴「不正解だわ」




凛「A機嫌悪いね。どうかしたの？朝はめっちゃ通知うるさかったのに」



貴「...あ、うん、その私は......私じゃないから...」




凛「何言ってんのｗ」



分からん。


ただひとつ分かること。


それは私はどうしようもなくアホだったということだ。



凛「A、可愛くなったね^^」




貴「性別変わったね」




凛「え、性別？」




貴「いや何でもない」




今ほど黄昏(たそが)れるチャンスはない。




私は頬杖をつきながら窓の外を眺めた。


桜の花びらが散っていく。

そして私の心も散っていく。



貴「............凛、会えて嬉しいよ」



凛「涙目になってるけどそれは嬉しい方に捉えていいの？」




うん、いいんだ。


もう性別関係ないよね。

凛は私の親友だもんね

10年以上の仲だもんね。




凛「Aと一緒に学校なんて夢みたい^^」




............そして今思った。


凛って自分のこと女って言ったことないよね？



口調だって何一つ変わってないし...



全ては私の幼少期からの勘違いが原因だ。



貴「私も..................夢みたい、だよ」





夢ならある意味良かったかもしれない。

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