親友は男の子でした。

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授業中黒板の字を写していると、凛が机をコンコンと叩いてくる。


先生の様子を見計らって私は凛に身体を寄せた。



どうしたんだろう。


まさか日本の授業についていけないとか？



いやでも凛は昔から頭は良かったし...



貴「どうしたの？(ｺｿｯ)」



凛「ちょっと分からないことがあるんだけど...(ｺｿｯ)」




只今の授業は数学。


凛に分からない問題が私に分かるわけない。



でも今の授業で躓いてるところは無いし...



日本とアメリカではやり方が違ったりして。




貴「何が分からないの？なんなら先生にペース落とすように頼む？(ｺｿｯ)」



凛「うん。そのことが分からないんだ(ｺｿｯ)」




貴「？？.........日本語が分からないってこと？」




そりゃ随分とむこうに行ってたから多少の日本語は忘れちゃうよね。



でも日本語をいちいち英語になんて無理だし...




凛「ううん。日本語は分かるよ(ｺｿｯ)」



貴「え？じゃあ何が分からないの？(ｺｿｯ)」




今まで真剣に考えてた私が馬鹿だった。





凛「あの先生の名前、なんていうの？」






実にくだらない質問だ。


先生の解説を無視してまで考えてた私偉い。




凛「ちょっとA...？聞いてる...？(ｺｿｯ)」






聞いてないし聞かないし聞こえません。

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