女房は世界一怖い。でも好き

決心 ページ26

Aside





万事屋での出会いは私の人生を変えてくれたと思う。



彼らのおかげで身分なんてものを気にしなくなった。


ありのままの自分で居ていいんだって思えた。


家族の絆


かぶき町の皆との触れ合い


普通の子としての生活


恋心




数え切れないほど彼らに教わった。



今まで自分が歩んできた人生が小さくてしょうもなかった。




世界はこんなにも広くて



知らないことばかり。


縛るものなんて何一つなくて



自分の人生は自分で決める



彼らは私に生きる意味を教えてくれた。



なのに...


ごめんね皆



ごめんね銀さん


恩返しもできないで去ってしまって...


ほんと理不尽だよね





貴「............ねぇ母様...母様は小さな箱庭にいるようですね」




母「大きいか小さいかは自分自身で決めることじゃなくって？」



貴「母様が今の状況を満足しているようなら箱庭も、貴方自身も小さいってことですよ」



母「ふふっ......私は今を満足していないわ......まだ足りない......まだ......」



貴「それを理由に私までを小さくさせるつもりですか？」



母「貴方には幸せになってもらいたいだけよ」




でまかせに言ってくれるほんと...


でもおかげで決心できました。









貴「私、ここから、この国から......出ていきます」

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