注意報9 ページ10
·
「ローリングサンダーァァア」
『アゲイーーンッ。』
体育館に、大きな声と気だるげな声が響く。
「うぉ!Aナイスッ!!」
『いぇーい!』
パチンっと、私はノヤとハイタッチを交わす。
個人的に、私はアゲインの方が好きだ。
「ノヤだけずるいぞ!A、ハイターッチ!」
『へーい。』
「Aさん、Aさん、俺も!!」
『おー、日向もへーい!』
なぜか龍と日向ともハイタッチを交わし、4人で笑い合う。
この元気っ子達と居ると本当に楽しい。
月島も、これだけ愛嬌があってくれたら……
「うわ、馬鹿っぽい。」
『……ダメだなこりゃ。』
やはり、月島の愛嬌は皆無らしい。
彼は私と他3人の方を見ながら、あからさまに嫌そうな顔でこちらを見てくる。
しかも、またなぜかめちゃくちゃ不機嫌そうに。
『……月島も混ざりたい?』
「お断りします。」
『可愛くないねー。』
「男に可愛さ求めないでくれませんか。」
『可愛いは正義でしょーが。ジャスティスよ。』
本当に、どうやったらここまでひねくれるのかが不思議でたまらない。
と言うか、そもそも月島は何をしている時が楽しいのだろうか。
日向みたいに、バレーをしていて楽しそうな顔をする訳でもないし、
普段見かけた時も、いつも無表情と言うか。
やはり、掴みどころが無さすぎる。
『……たまにはさ、月島も弾けてみればいいじゃん。』
「……は?何言ってるんですか。」
『さっきみたいにさ〜。何時でも仲間に入れてあげるよ?』
「別に、入りたくないんですけど。」
そう言って、月島は顔をそむける。
まぁ、アレか。性格ってものもあるし。
逆に、月島がハイテンションだと笑ってしまいそうだ。
『じゃあ、勝った時くらい喜びなよ。』
「部活で勝っただけで、そんなに喜べませんよ。」
『えー?私は皆が勝った時とか、凄いプレーした時とか嬉しいけどな。』
「……それは先輩が単純なだけじゃないですか?」
『うるさいわ。』
……やっぱりコイツはどうしたって冷たいらしい。
·
583人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
流南涙(プロフ) - せなさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!! (2018年10月20日 21時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
せな - 続編おめでとうございます!!!面白いです!!! (2018年10月20日 12時) (レス) id: d379028483 (このIDを非表示/違反報告)
流南涙(プロフ) - 誉loveさん» わざわざコメントありがとうございます!ツッキーイケメンですよね笑続きが早く更新出来るよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2018年10月14日 8時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
流南涙(プロフ) - 俺の愛は前野さんのためにあるさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいかぎりです!更新頑張りますので、是非ともよろしくお願いします! (2018年10月14日 8時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
誉love(プロフ) - 流南涙さん» ツッキー好きなので続き気になります!!ツッキーイケメン (2018年10月13日 22時) (レス) id: dc35ad2dcd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ