後輩注意報発令しました。【月島蛍】

注意報7 ページ8

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「きりーつ、れーい。」




日直の号令で、クラスのみんなは適当に挨拶をすると、一斉に動き始める。


4限が終わり、やっとお昼。

みんな購買へ、何を買おうかと言いながら向かって行った。


そんな中、私はと言うと……




『ちからくーん、ちょっとここ教えて。』



「……授業聞いてたよな。」



『聞いてたよ、数学はそれでも無理なの。』




同じクラスの縁下力に、さっきの授業の復習を頼んでいた。


4限は数学だったのだが、あの先生の授業はつまらないし分かりにくい。

それに加え、私はもとから数学が得意ではないのだ。

だから、少しでも理解するため、教えるのが上手い力に頼んでいる。




「ここは、これ移動させて……」



『……え、なんでそうなる？』



「だから、ここでこれをまた動かすの。」



『あー、理解した。』





やはり、数学は難しい。


て言うか、右辺左辺とか訳わかりません。


得意な社会ならば、いくらだって覚えられるんだけど。





『ありがとう力。助かった。』



「はいよ。」




力は手短に教えて、それだけ言うと待たせていた友達と一緒に購買へ行ってしまう。


何時もありがとうございます、縁下先生。


もういっその事、家庭教師として縁下先生もらいたい。





「Aー、終わったー？」



『うん、終わったー！』




私も、そろそろお昼にしよう。


友達に呼ばれた方へ、私はノートを持ちながら寄っていく。




「今日お弁当忘れちゃった。購買、着いてきて？」



『……はいはい。私も、いちごオレ買いたいから丁度いいや。いこっか。』




自分の机に、ノートを置きながら私は友達に言う。





「ありがとA！」



『全然平気〜』




そして、リュックの中から財布を取り出し
私は友達と一緒に購買へと歩き始めた。






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