検索窓
今日:9 hit、昨日:3 hit、合計:223,225 hit

注意報5 ページ6

.








「「「大地さんあざーす!!」」」



『あ、あざーす。』





月島と口喧嘩をしながらも、あの後ちゃんと坂ノ下商店に着きました。


人数分の肉まん(またはあんまん)を、大地さんは普通に買ってくれる。


大人だな、ほんと。





「宇治川、これお前の分。」




そんな事を考えていると、大地さんが私の方に来てあんまんの入った袋をこちらに渡そうと手を伸ばしてくれる。




『あ、ありがとうございま……』




あんまんが食べられる。

と言うか、あんこが食べられる。

私は大地さんの手からその袋を取ろうとした。


のだが、私の手に渡る前にその袋を横から伸びてきた何者かの手によって取られてしまう。


その犯人は、そう。




「また太りますよ、先輩。」



『返せ私のあんまんを!』




ほんと、可愛くない!


月島は手に持った袋を、わざとらしく高い位置へとあげる。

それはなんだ、私にとっての当て付けか。

て言うか、女子としてはそんなに私の背って小さくないんだけどな。




『ちょっと、ほんとに返して。』



「じゃあ、取ればいいじゃないですか。」



『っ………!』




ぴょんぴょんと跳ねてみるが、やはり彼の手にはとどかない。

それに、私のジャンプ力は皆無に等しいし。

コイツはそれを含めて、全て分かっているのがまたムカつく。





「あれ?とどかないんですか〜?」



『……くっ!』




私がジャンプをする度に、月島はひょいっと手をより高く上げる。


そのじらし方はまるで、猫とでも遊んでいるかのような。




「おー、やってんなー。」



「おい、月島。そのくらいにしとけ。」





これを見ていた菅原さんと大地さんが何か言っているが、それよりあんまんだ。


せっかくの奢り、絶対食べる。






『ちょっと、ほんとに離して!』



「だから、太りますよ?」




もはや太るなんてどうでもいい。

美味しいものが目の前にあるのに食べない方が体に悪そう。





『返せ!』



「嫌ですけど。」



『くっ、とどかない!』



「先輩、猫みたいですね。」



『……つーきーしーまぁぁあ!!!!』





猫ですか、別に良いですよ。


それよりあんまん返せこらァ!








.

注意報6→←注意報4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (207 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
583人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 月島蛍 , 流南涙   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

流南涙(プロフ) - せなさん» ありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!! (2018年10月20日 21時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
せな - 続編おめでとうございます!!!面白いです!!! (2018年10月20日 12時) (レス) id: d379028483 (このIDを非表示/違反報告)
流南涙(プロフ) - 誉loveさん» わざわざコメントありがとうございます!ツッキーイケメンですよね笑続きが早く更新出来るよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2018年10月14日 8時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
流南涙(プロフ) - 俺の愛は前野さんのためにあるさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいかぎりです!更新頑張りますので、是非ともよろしくお願いします! (2018年10月14日 8時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
誉love(プロフ) - 流南涙さん» ツッキー好きなので続き気になります!!ツッキーイケメン (2018年10月13日 22時) (レス) id: dc35ad2dcd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:流南涙 | 作者ホームページ:流南涙  
作成日時:2018年9月24日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。