注意報28 ページ29
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あの後のことは、大して覚えていない。
確か、月島に頼んで保健室まで着いてきてもらって
『……え、今なんじ！？』
寝かされたベッドから飛び起き、綺麗に閉まったカーテンを開け外を見る。
空はもう夕暮れ。オレンジ色に染まっていた。
保健室の中には、もう私一人しか姿がない。
あぁ、やってしまった……と、私はうなだれる。
『やっば……HRも出てないじゃんか。』
爆睡だ。過去に保健室のベッドでこんなに寝た事は無いだろう。
それ程、風邪をこじらせたという事か。
大人しく、母に言われた通り今日は休むべきだったかなんて今頃後悔しても遅いか。
私は5時と針が示す時計を確認しながら、
深いため息を吐いた。
「先輩……起きてたんですね。」
ふと、ドアの方から落ち着いた声が聞こえた。
そこには、今は部活をしている筈の月島の姿が。
『えっ、何してるの？部活は？』
「抜けてきました。」
『はぁ！？なんで！練習しなくちゃっ！』
「……人の心配より、自分の心配が先でしょう。」
『でもっ、私1人で大丈夫なのに……！』
「とか言って、昼ついてこいって言ったの誰でしたっけ。」
その言葉に、私は言い返す事が出来なかった。
月島の言う事は正しい。ド正論。
いつもそうだ。結局、私が負ける。
「……熱、測って下さい。」
『……ハイ。』
月島から渡された体温計を、脇に挟む。
この体温計は、早く測れるやつだった為
30秒くらいでピピピッと音が鳴った。
「……何度？」
『……37.8。』
「まぁ、昼よりは下がりましたね。」
『ねぇ、私昼どのぐらい熱あったの？』
「38.5でしたけど。」
『あちゃー……思いっきりこじらせてる。』
そんなんで、よく1年の教室まで行こうと思ったものだ。
これは、帰ったらお母さんに怒られるやつ……。
「そこまでして学校来るって、馬鹿なんですか。」
『馬鹿って……！だって、来ないと欠席付くし、授業分からなくなっちゃうし……それに、月島にジャージ、返さないとだったし。』
今日は元々部活出ない気でいたから、昼に届けないととは思っていた。
でも、休んでしまったらそれも出来なくなってしまうし。
『欠席とかより、こっちがメインかな笑部活の時、月島困ってたら嫌だったから。』
「……先輩。」
『……ん？』
「その風邪……僕が、もらっていいですか？」
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流南涙(プロフ) - せなさん» ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！！ (2018年10月20日 21時) (
レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
せな - 続編おめでとうございます!!!面白いです!!! (2018年10月20日 12時) (レス) id: d379028483 (このIDを非表示/違反報告)
流南涙(プロフ) - 誉loveさん» わざわざコメントありがとうございます！ツッキーイケメンですよね笑続きが早く更新出来るよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
流南涙(プロフ) - 俺の愛は前野さんのためにあるさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいかぎりです！更新頑張りますので、是非ともよろしくお願いします！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
誉love(プロフ) - 流南涙さん» ツッキー好きなので続き気になります!!ツッキーイケメン (2018年10月13日 22時) (レス) id: dc35ad2dcd (このIDを非表示/違反報告)
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