注意報27 ページ28
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『よしついた。教室懐かしいな……お、山口っ。』
次の日の昼休み、私は1年4組に来ていた。
理由は、月島に昨日借りたジャージを返すため。
朝練で返せば良かったんだけど、案の定微熱が出たので朝練は休ませてもらったから
こうして態々教室まで足を運んでやったという訳。
なんて優しい先輩でしょうか。
「あっ、A先輩！風邪大丈夫ですか？」
『うん……大した事はないかな。ちょっと微熱あるくらい。一応マスクしてますけどね。』
「あんまり無理しない方が良いですよ。」
『山口に言われちゃったら、無理出来ないね笑それより……月島、呼んでくれる？』
「え、ツッキーですか？」
『ん……お願い。』
山口は驚いた様な顔をしてから
急いで教室の中へと戻っていく。
そして、窓側の席に座っていた月島の所へ行くと
私の方を指さして、彼に伝えていた。
それを聞いて、月島はこちらに振り返る。
まぁ、いつもみたく表情なんか変えずに
椅子から立つと、こちらに寄ってきた。
「結局、風邪引いたんですね。」
『みたい。私馬鹿じゃないから。』
「……熱は？」
『ん……微熱くらい、かな。』
私が言うと、月島は腑に落ちなそうな顔で私を見つめる。
「……嘘つけ。」
そして次の瞬間。
「やっぱり。熱、上がってますよ。」
……何が何だか分からなかった。
前髪が急に上がったと思ったら
額がひんやりとする。
そして、目の前には月島の顔。
『ちょっ、なにしっ』
「熱確かめただけですけど。明らかに顔赤いですし。」
気付いたのは、彼の顔が離れてからだ。
冷たかったのは、彼の額が私の額にくっついていたからで
顔が近かったのは、熱を確かめてたから。
前髪が上がったのは、確かめるために邪魔だったから、彼が適当に手で上げたから。
『あ……そうか。えと、ありがと。』
「そう思うなら、保健室行ったらどうですか。」
『……うん。』
私の返事を聞くと、彼は私の手から
すっとジャージを奪い取って、言った。
「ついて行きましょうか？」
『ひ、1人でいけるし……！』
そう言ってみたものの、
本当に熱が上がっているらしく足元がふらつく。
「じゃあ、僕はこれで。」
『っ……待って。』
「…………。」
『つ、いて……きて……。』
気付けば、彼のシャツの掴んで
そう、告げていた。
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流南涙(プロフ) - せなさん» ありがとうございます！！これからもよろしくお願いします！！ (2018年10月20日 21時) (
レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
せな - 続編おめでとうございます!!!面白いです!!! (2018年10月20日 12時) (レス) id: d379028483 (このIDを非表示/違反報告)
流南涙(プロフ) - 誉loveさん» わざわざコメントありがとうございます！ツッキーイケメンですよね笑続きが早く更新出来るよう頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
流南涙(プロフ) - 俺の愛は前野さんのためにあるさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいかぎりです！更新頑張りますので、是非ともよろしくお願いします！ (2018年10月14日 8時) (レス) id: 922addf14e (このIDを非表示/違反報告)
誉love(プロフ) - 流南涙さん» ツッキー好きなので続き気になります!!ツッキーイケメン (2018年10月13日 22時) (レス) id: dc35ad2dcd (このIDを非表示/違反報告)
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